VOL7. 2022年春・長期 大邱大学校(韓国)江口 龍斗

2022年3月

韓国語授業1

入国し1ヶ月弱が経過して、ついに語学研修がスタートしました。学期前に行われたレベルテストで、レベル2のクラスからスタートになりました(全6段階)。使用しているテキストとワークブックはソウル大学のものでレベル別で分けられているので、級が変わればまた買うことになります。価格は52,000ウォンほどで、少し高いなと感じました。教科書は韓国語ですが、その下に英語で文章が書かれている場合も多く、英語が分かる人なら問題なく読めると思います。私は英語が苦手なので、オール韓国語で頑張っています。

韓国語授業2

私のクラスでは月火と水木金でそれぞれ担当の先生がいらっしゃいます。先生は韓国語しか話しませんし、母国語禁止です。教科書に出てくる単語はもちろん、先生が使っているけど分からない単語はメモしておいて、休憩時間や寮にてスマホで調べてノートに練習するようにしています。オール韓国語だと心配になるかもしれませんが、先生がジェスチャーやイラストを交えて丁寧に教えてくださるので、しっかりと聞けば理解できます。
私は、学期が始まって最初の数日は緊張もあってか先生の話していることを聞き取るのに苦労しましたが、今ではすっかり何の話をしているか分かります。耳が慣れてくるということに驚きました。韓国語能力試験(TOPIK)の2級を取得していましたがそれでも知らない単語や文法がたくさん登場するので、レベル2の授業というのは、2級レベルの人が3級に挑戦するためのクラスだと思います。

1クラス大体11人くらいで編成されていて、私のクラスには日本人は私しかいません。中国,ベトナム,モンゴル,カザフスタン等の様々な国からやってきた学生と一緒に勉強しています。日本人と違い授業中に分からないことがあれば恥ずかしがらずに質問するし、問題を間違えても堂々としています。ペアワークをする時も気さくに話してくれるし、休憩時間にはお菓子をくれることもあるし、フレンドリーな人が多いなと感じます。休憩時間には雑談もします。もちろんクラス内での共通語である韓国語で一生懸命話します。分からない表現はスマホで調べながら会話を楽しんでいます。授業はもちろん大切ですが、プライベートな時間で会話の練習をすることもかなり練習になると感じます。
授業とは少し話が逸れますが、私は買い物や食事へ行った際に積極的に店員さんへ話しかけるようにしています。探している商品の場所や価格を聞いたり、飲食店での注文をメニューの指差しだけでなく言葉で伝えたりと、自分の声で意思疎通をする練習をしています。

教科書に登場した単語と先生が説明で使っていた単語は、ノートにひたすら書いています。知っている単語が増えると先生の説明がより分かりやすくなって楽しくなってきます。そして覚えた単語や文法は声に出して実際に使うことで定着するように頑張っています。
この語学研修は全部で春夏秋冬の4学期に分かれています。現在私が受けている春学期は3月にスタートして5月上旬に期末試験があります。そこで合格できれば一週間の休みを挟んでレベル3のクラスに進級することができます。夏学期は7月下旬に期末テストをして終了予定です。私は何とかレベル3のクラスもクリアして、帰国後のTOPIKで良い成績を出したいと思っています。

2022年4月

クラスメイト

左からマユリ(インド)、江口(日本)、アリゴ(モンゴル)、シュィトン(中国)、ジャヤ(モンゴル)

クラスメイトとはとても仲良くしています。前回も触れましたが、私のクラスは多国籍で、中国,モンゴル,インド,ベトナム,カザフスタンの学生と一緒に勉強しています。以前エジプトの学生もいましたが、現在は別のクラスへ移動しました。2週間ほど前に中間試験が終わり、皆だんだんと韓国語力が付いてきたので、前よりも気軽に雑談できるようになりました。今は、おふざけした時の写真しか手元にないのですが、また今度他の友達も入れた別の写真を載せようと思います。
このように様々な国から多くの学生が韓国語研修を受けているわけですが、外国人学生の大半は大邱大学校の学部や大学院へ入学することが目的だそうです。私のように一定期間韓国語を学んで母国へ帰る学生の方は少数派だと感じました。ただ、日本人学生で韓国へ進学する人はそこまで多くない印象です。

中間試験

4月8日に初めての中間試験がありました。大邱大学校語学堂の成績評価基準は「中間試験30点,期末試験50点,出席・授業態度20点」となっていて、そのうち70点以上で次のレベルへ進級できる仕組みとなっています。今回受けた中間試験は、まずペーパーテストで語彙(単語)問題が10点分、文法問題(指定された条件で短文を書く)が10点分あります。それが終わると学生1人ずつ先生でスピーキングのテストが10点分あります。
スピーキングのテストは少し面白くて、試験日1週間前くらいにお題が書かれたプリントと原稿用紙を受け取ります。お題に沿って指定文字数以上(今回は300字)で長文を書きます。その原稿用紙を試験当日に先生に渡して書いた内容を話します。文法や発音が主な評価基準だと思われ、原稿用紙の内容と完全に同じ言葉で話す必要は無いと先生から言われました(あまりにも話が逸れたら減点だそうです。)事前に書く原稿について、先生は一切添削してくれません。自分だけでチェックするのが心配な人は一緒に確認できるクラスメイトや日本人の友達がいた方が安心かもしれません(私は韓国人の友達にチェックしてもらいました。)スピーキングテストの後は、次はカードを引いてそこに書いてある文法を使って話すテストがあります。大体10枚くらいのカードが机に並んでいて、引いた文法に対応した質問が聞かれます。答えたら次のカードというように、合計3枚引きます。すべてのテストが終わると次の週に結果が分かります。私は27.6点でした。30点中25点あれば十分に進級できると言われました。

韓国人学生との交流

大邱大学校では毎週木曜日に日韓学生の交流会があります。これは韓国語を学ぶ日本人留学生と日本語学科の韓国人学生が交流して仲良くなることはもちろん、語学を補い合うことも期待される取り組みです。写真はトッポッキ作りをした時のものです。初めてお会いした韓国人学生の方々もみんな優しく日本語が上手で楽しかったです。
普段は写真のように広いラウンジでゲームをしたりお菓子を食べたりして楽しく過ごしています。日本語を学んでいる学生達ですから、当然日本への留学に興味がある学生も多いです。私が大邱大学校の姉妹校である広島経済大学の学生ということを伝えたら、質問をしてくれる学生も数人いました。

おいしく食べました!
トッポッキ作り
大邱大学校の交流ラウンジ

平日授業後の生活

大邱大学校はキャンパスが非常に広いです。写真のようなキックボードがキャンパス内にも大学周辺にも設置されています。アプリをインストールしてクレジットカードや交通カードで決済すれば、1分100ウォンで乗ることができるようです。ただ、これには韓国で有効な運転免許証が必要なので、私を含めて日本人学生はほとんど乗っていません。乗っている韓国人学生を見て羨ましくなる時があります。
普段は授業が終わったら留学生寮近くにある食堂に行くことが多いです。キムチと沢庵が取り放題だから、やっぱり韓国に来たのだなと感じます。先日、寮とは離れた場所にあり利用者はほぼ韓国人の食堂に行ってみました。メニューを見てみると洋食コーナーに「トンカツ&オムライスセット」があったので、久しぶりに韓国っぽくないご飯を食べようと注文しました。
料理が出てきて、トンカツとオムライスを食べられるから嬉しいなと思っていました。トンカツは日本と変わりなくソースも美味しかったです。ただ、オムライスを食べた時にビックリすることがありました。外見は普通のオムライスのように見えたので大きく一口食べてみたら、チキンライスではなくキムチご飯でした。何かの間違いかと思いもう一度食べてもキムチの味がします。しかも具としてキムチの白菜も入っていますから食感もしっかりキムチです。この時はさすがに衝撃を受けました。おかずの漬物としてキムチがあるのにオムライスの中身もキムチなのかと驚きを隠せませんでした。これを洋食というのかはよく分かりませんが、しっかり美味しかったです。
キャンパス内には食堂の他にカフェが数件、一般の方からも人気のレストラン、生活用品や文房具を取り扱う売店、メガネ屋さん、コンビニと人気ファストフード店もいくつかあります。キャンパス内だけでも十分に暮らせるくらいお店が充実しています。私自身もまだ訪れたことが無いお店がいくつかあるので、機会があれば行ってみたいです。
大学の前は学生街になっていて、飲食店はもちろん、カラオケやPCバン(日本で言うネットカフェ。韓国ではここで友達とPCゲームをする。)などたくさんの遊び場があります。クラスメイトと訪れた中国料理マーラータンのお店です。安くてボリュームのある料理が食べられるので楽しいです。

キムチご飯のオムライス
中華料理 マーラータン
広大なキャンパス内移動に欠かせないキックボード
大邱大学校内のミニマートなど

2022年5月

期末試験について

5月12日に期末試験がありました。中間試験が「語彙,文法,スピーキング」であったのに対して、期末試験は「語彙,文法,書き取り,リスニング」でした。語彙と文法は中間試験同様、マークシート方式で、書き取りは、文章の穴埋めをする問題でした。マークシートとは違い、単語が分かっていても綴りが思い出せなければ不正解なので、試験前は重要単語をひたすら書いて練習しました。リスニングの方は正直簡単でした。非常にゆっくりと話していたので、単語と文法さえ分かっていればスラスラと解けました。テスト前日に先生が言われたように、リスニングの練習をするよりも「単語を覚えることが一番」だと感じました。中間試験,期末試験,平常点の100点満点で、私は91.9点を取ることができました。70点で進級できるので、ホッとしました。3級クラスでも引き続き頑張ります。

修了式

前列左から、アリゴ(モンゴル),マユリ(インド),タオ(ベトナム),ンオク(ベトナム),後列左から、エンフジェン(モンゴル),ジャヤ(モンゴル),ミシャ(カザフスタン),江口(日本),シュィトン(中国),ボヤ(中国),トゥオン(ベトナム),そして真ん中がドンホ(동호)先生です。

テストの翌日に修了式がありました。最初に1時間だけこれまでの復習をしました。その後に留学生向けの生活安全に関するビデオを視聴して、修了式という流れでした。修了式では、欠席の無かった学生に皆勤賞が送られ、私も受賞できました。景品としてハンドクリームを頂けたので、次のクラスでも頑張ろうという気持ちになりました。最後は教室でK-POPの音楽を流しながらクラスメイトに手紙を書いたり、韓国の伝統的な遊びの「ユンノリ(윷놀이)」をしたりと、楽しい時間を過ごしました。ちなみに集合写真の真ん中にいる人は、水木金担当のドンホ先生です。学生と年齢も近くて楽しく授業をしてくださいました。せっかくなのでクラスメイトの紹介をします。本当に仲の良い楽しいクラスです。

打ち上げ

修了式の後は先生も一緒にクラスのみんなでサムギョプサルを食べに行きました。韓国はコロナの規制が大幅に撤廃されて、大人数で食事ができたので楽しかったです。マスクを外してみんなの顔を見るのは不思議な感覚でした。ご飯を食べた後はカラオケに行きました。韓国人の間では日本でお馴染みの歌が人気らしく、先生が「さくらんぼ」を歌っていました。日本の歌がたくさんあってしっかり楽しめました。楽しい時間はあっという間で、これからみんなとは離ればなれになると考えたら寂しくなりました。

休暇期間

修了式翌日から10日間ほど休暇があり、韓国語で「バンハク(방학)」と呼ばれています。私はバンハク初日からルームメイトと一緒に2泊3日でソウルに行ってきました。コロナ前の2019年に行って以来、3年ぶりのソウルだったのでワクワクしていました。大邱からソウルへ行くには東大邱駅(トンテグ駅)から高速列車に乗るのが定番です。往路はスピードが一番速い韓国版新幹線”KTX”に乗りました。2時間弱でソウル駅に到着して、料金は片道45,000ウォン程でした。日本人観光客が訪れる定番スポットの明洞(ミョンドン)にあるホテルに宿泊しました。ソウルでは、大人気グループBTSの所属事務所であるHYBEを訪れてアーティストの着用衣装やアートを見学したり、日本でも話題となった韓国ドラマ「梨泰院クラス」の撮影地を巡ったりしました。どちらもコロナ禍になってから話題になったスポットでずっと行きたかったので嬉しかったです。

私はK-POPの大ファンなので、ソウル各地にあるオフィシャルグッズショップを周りました。先ほどのHYBE地下にあるHYBE INSIGHTはもちろん、他のアイドル事務所が運営しているショップやK-POPキャラクターのショップもたくさん周りました。
日本では取り扱っていないレアなグッズをたくさんゲットすることができて嬉しかったです。事前に入手しようと考えていたものは大体買うことができました。
今回のソウル旅行、すごく楽しかったのはもちろんですが、コロナによるダメージも目の当たりにしました。特にホテルを取った明洞は外国人観光客が多く訪れるエリアで、人気コスメはもちろん、アイドルグッズや韓国雑貨など、お土産をたくさん見て回れるスポットです。しかし今回訪れた際は閉店や休業をしているお店がたくさんありました。以前に買い物をしたことがあるコスメショップもチキン屋さんも閉店していました。前回訪れた時とは風景がまるで違いショックを隠せませんでした。韓国はコロナの規制がほぼ撤廃されているので、コロナ以前とは逆に、たくさんの韓国の人々が明洞でショッピングしたりご飯を食べたりしていました。それでも以前と比べると活気は無かったです。韓国好きの私としては早くコロナ禍が終息して、以前のような活気のある明洞に復活してほしいと感じました。

遂に来た!HYBE!
閉店している店舗
以前の活気は感じられない

2022年6月

夏学期スタート

春学期の休暇が終わり、5月23日から夏学期がスタートしました。学期スタート前日にクラスの割り当てがメッセージアプリにて送られてきました。私のクラスは12人で、日本人は私を含めて3人、外国人学生は春学期クラスで一緒だったメンバーが数人いました。担当の先生は違う方になって、月火金,水,木という変則的な割り当てで3名の先生に教わっています。一人の先生に教わる方が良いという学生もいれば、先生ごとに違う説明方法があって面白いという学生もいて、好みは人それぞれだなと感じました。私個人的には複数の先生に教わるのが面白くて好きです。
勉強する内容についてですが、3級クラスに上がりグッと難しくなったのかなと感じました。2級までの通常会話とは違い、「人から聞いた話を別の人へ話す“間接話法”」の内容に入るのが理由です。3級クラスで合格できなくなる学生がグッと増えると聞いていましたが、納得できました。レベルが上がる中で面白いと感じることが一つありました。それは、クラスのレベルが上がっていくごとに単語も難しくなってくるのですが、出てくる単語が漢字由来のものが多いことです。欧米圏を筆頭に漢字に触れたことがない学生達は苦労している様子でした。例えば、「買う=購入する」「本を読む=読書する」「会社へ通う=通勤する」のような言葉です。これらのように意味はほとんど同じでも、「訓読みの表現」と「漢字が合わさった熟語の表現」を場面ごとに使い分けることは日本語にたくさんあると思いますが、韓国語も同じです。もともと韓国でも数十年前までは漢字とハングルを使い日本語と同じように文字を書いていたので、漢字が理解できる日本や中華圏の学生達は理解が早いです。(訓読みと音読みが分かっている日本人は特に)

韓国のキャッシュ事情

韓国がキャッシュレス大国であると聞いたことがあるでしょうか。私はその話を知ってはいたものの、実際に現地に来てみてあまりのキャッシュレスに驚きました。韓国の人々は現金をほとんど持ち歩きません。バスや地下鉄のような交通機関はもちろん、生活用品の買い物、自動販売機までどんなところでもほとんどカード決済です。
縦長の大きいスマホような物は、寮の近くにある学生食堂にあります。3台の券売機がありますが現金決済できるのは1台のみです。その1台でさえも現金で支払っている人はほとんど見たことがありません。

学生食堂券売機
夜間は無人のコンビニになる。支払いは、セルフペイ。

右側の写真は大学内にある24時間営業のコンビニです。詳しい時間は忘れましたが、夜のある時間を過ぎると従業員がいなくなり完全セルフの店に変身します。お店へ入る時は韓国で作ったクレジットまたはデビットカードを挿入するか、コンビニのアプリで会員登録して認証しなければならないようです。誰が入ったか確認する防犯のためのシステムです。会計時はタッチパネルがお客さん側に向いているセルフレジのみ使用可能です。実際に一度利用しましたが、誰もいなくて変な感じでした。ちなみに韓国では会計時に現金を使うことが少ないため、現金受け渡しのトレーがレジに置いてありません。
あと、韓国人とご飯や飲み会へ行き割り勘をする時は、現金手渡しではなくスマホで送金するのが一般的でした。現金を渡されても使うことが無いから困るそうです。

韓国の交通事情

韓国でバスや電車に乗る時はもちろん交通カードを使うキャッシュレスなのですが、とにかく交通費が安いです。バスから電車に乗り換える時は無料で乗れます。大邱市を例に挙げると、私が住んでいる大学寮から地下鉄駅までバスで行き、地下鉄に乗り換えて街に出る時の交通費は1,250ウォンです。たったの125円程で移動できます。まず、違う乗り物へ乗り換えることが無料であることに驚きですし、大邱市内であればどこまで行っても一律料金というのも驚きでした。交通費が高い日本の感覚からすると本当に便利です。
ただ、韓国のバスを利用する際には気を付けなければならないことがあります。韓国は日本と比べると交通マナーが非常に悪く、スピード違反や信号無視はもちろん、ヘルメット無しのバイク二人乗りや、歩道をバイクが走っていることなど、日本の感覚からしたらヒヤリとすることが多いです。客を乗せて走るバスの運転の荒さも例外ではありません。まずバス停で乗りたいバスが来たときは、立ち上がったり手を挙げたりして乗る意思を見せないと、さっさと行ってしまいます。韓国のバスは運転席側のドアから乗ってカードをタッチしますが、席に着く前に急発進するので危ないです。ドアがまだ開いているのに走り出すことも多いです。走行中はスピードを出して車間距離を詰めて走るのでヒヤヒヤします。あと、韓国のバスは時刻表が無いことにも驚きました。バスは路線を何回も周回するらしく、バス停の電光掲示板かスマホアプリでバスのおおよその到着時間を確認します。(大邱市以外は違うかもしれませんが)

韓国人の政治参加意識

私が留学に来てから大きな選挙が2回ありました。3月に行われた大統領選挙と、6月に行われた全国地方選挙です。日本では選挙の投票率が低く、若者は(学生は特に)投票に行かないとよく耳にしますが、韓国は全然違います。大人はもちろん若者も政治に関心が高く、ほとんどの人が投票へ行きます。投票所へ行くと選挙に参加した印として、手にスタンプを押してもらえるようです。そのスタンプを押された手をSNSにアップしている人が多くいて、若者らしいなと感じました。中にはカップルで投票に行ってお揃いのスタンプで写真をアップしている人もいました。私は韓国で多くの知り合いができましたが、たまに政治についての話を振られることがあります。日本ではそんな話を同年代の友人とすることなんてまず無かったから、この意識の違いも興味深いなと感じました。

2022年7月

夏学期が終了

クラス3のクラスメイトと修了式で記念撮影

5月23日から始まった夏学期は、6月24日に中間試験と7月28日に期末試験があり、10週間の日程を終えました。
試験の形式は春学期と同様で中間試験では、お題に沿ってスピーチ(말하기:マラギ)の原稿を書き、その内容に沿って話しますが、上のクラスに行くほど文字数が増えていきます(今回は400~500字程度)。期末試験ではスピーキングの代わりにリスニング(듣기:ドゥッキ)問題があります。3級に上がってからは音声のスピードがかなり速くなってついていけるのか焦りましたが、時間が経つにつれて段々と聞き取れるようになり、「慣れるってすごいな。」と思いました。

春学期の時にも感じたことですが、今学期も本当にあっという間でした。10週間という数字を見ればそれなりの長さがある感じがしますが、毎日勉強をこなしていると気がつけば5週目で中間試験、10週目で期末試験がやってきます。担当の先生は3人で曜日で交代しながら授業が進んでいくため、あまり飽きが来なくて時間が早く感じるのかもしれません。

期末試験翌日には授業兼修了式がありました。授業と言っても正確には韓国語能力試験(TOPIK)の過去問を解きながら解説を聞く、”TOPIK”対策でした。TOPIKは1級から始まり最上級は6級となっていて、1・2級はTOPIKⅠの試験で、3~6級はTOPIKⅡの試験に分かれており、獲得点数に応じて合格級が決まり
ます。つまり、TOPIKⅡを受ける韓国語中級者は試験の時に上級レベルの問題にも触れることになります。TOPIKⅡで特に難しいと言われるのはライティング(쓰기:スギ)問題です。文章の中で空欄になっている部分を自分の言葉で埋める問題が少しあって、表やグラフを読み取って文章を書く問題や、お題に対して指定文字数で自分の考えを書く問題が続きます。いかに部分点を稼げるかが勝負となります。韓国語での文章の組み立て方を解説してもらったので、10月のTOPIKⅡ試験に向けて夏休み中に練習しようと思います。

大邱で有名なチメク・フェスティバル(치맥 페스티벌)

チメク祭@大邱市

7月上旬に、大邱で有名なイベントへ行ってきました。イベント名は「チメク・フェスティバル(치맥 페스티벌)」と言います。“チメク”とは、「チキン(치킨)」と韓国語でビールという意味の「メクチュ(맥주)」を合わせた略語です。つまり“チキンビール祭”ということですね。大邱では毎年夏に数日間開催される大型イベントとして有名のですが、ここ数年はコロナ禍ということで久しぶりの開催だったようです。

とある黒ビール・・
プールバー⁉
移動式ATM

私は同じ大邱大学校に留学している日本人の友だちと行ってみました。たくさんの露店が出ていて、チキンもメクチュも種類が豊富で楽しかったです。私は大邱で有名と聞いた、とある黒ビールを飲んでみました。チキンもボウル大盛りのものを買って美味しく食べました。ステージには歌手やパフォーマンスをする方が出演されていて盛り上がっていました(日本人の私は知らない人達でした)。
プールに浅く水を張って足を冷やしながら食事を楽しんでいる風景や、普段現金を持ち歩かない韓国の人々が露店で現金を使えるように移動式のATMが用意されているのを見て、チキンとビール以外にも興味深く面白い部分があったから行ってみて良かったなと思いました。

「チキンのソースが手についたときは?」 「指を舐めれば無くなるよ」
大盛の唐揚げボウル

達城公園と動物園

別の休日には大邱で有名な達城公園(タルソン公園)にも行ってみました。この公園でもなかなか面白いことがありました。公園内に無料で入ることができて、それなりに大きな公園で緑が多いから散歩したりベンチでゆっくりしたりできる良い公園だなとは思っていました。実はこの公園、動物園があります。公園内の端の部分が一周丸々動物園になっていて、公園兼動物園でした。しかも公園と動物園の境目には何も無くて、無料で入ることができます。以前の記事で紹介したように大邱電車バスなど1,250ウォンでどこまでも移動できるから、寮を出発して動物園を楽しむまでにかかったお金は125円程です。日本の感覚だったら信じられない金額ですが本当にこれしかかかりませんでした。それと、達城公園周辺の歴史資料が展示してある「大邱郷土歴史館」という施設も公園内にあり、全て無料で見学できました。韓国語中級になると説明書きも少しずつ読めてくるから面白かったです。

アジアゾウ。ハングル読めるようになってるぞう~!!
BTSのVさんが写真を撮っていたのと同じ場所。熊をバックに記念写真!K-POPファンの聖地です。

日韓の飲食店の違い

無料の小皿!たまに、ジュースももらえます。

韓国で生活してたくさんの飲食店に行きましたが、日本と違うなと感じたことがいくつかあります。まず、個人で経営しているお店が非常に多いです。
日本は有名なチェーン店がどこにでもたくさんありますが、韓国はファストフード店を除くと、チェーン店を見かけることがありません。
韓国の飲食店は個人でそれぞれお店の色を出していて、見ているだけでも楽しいです。次に、韓国の飲食店の店員さんは、お客さんの席に座って普通にご飯を食べます。客なのか店員なのか分からない時が結構あります。注文しようと声を出すと、ご飯を食べながらスマホを見ていた人が近づいてきて注文を聞いてくるなんてことは何度もありました。日本でこんな感じの店員さんがいたら“テキトーだ”と思われ、あまり良くない印象を持たれるかもしれませんが、韓国ではこれが普通にあります。そして、韓国の飲食店はサービスのおかずが多くて、たまにジュースをくれることがあります。

サムギョプサル屋さんなどのレストランで、小皿のおかずがいくつも無料で出てきます。どんな飲食店へ行ってもこのように小皿でいくつか出てくる場合が多いです。右の写真は大邱大学校の近くにある食堂へ行った時の写真で、注文する前にコーラをくれました。こういったサービス精神旺盛なところは大好きです。あと余談ですが、韓国の飲食店でジュースや酒を注文すると、パッケージがついたボトルのままで出てきます。日本ではコップに入れて提供される場合が多いと思うのですが、韓国ではボトルのまま出されて、自分で紙コップに注いで飲むことが多いです。ジュースを注文してペットボトルで出てきたら「韓国の食堂に来たな」という感じがして、個人的には結構好きなスタイルです。

ポックンパプ
ペットボトルから、直接紙コップに。

2022年8月

韓国の友達と遊びに行きました

前回の韓国語クラスの夏学期が終了したと書きましたが、その後バンハク(방학:長期休暇の意味)で1ヶ月程度授業が無いので、友達と出かける機会が多くなりました。日本語学科の韓国学生2人と日本人留学生2人で大邱の街へ遊びに行きました。
日韓の友達で遊ぶということで、お昼は日本料理屋さんへ行き、私はトンカツにうどん、そしてサーモンの寿司が付いているセットを注文しました。想像以上に豪華で美味しく食べたのですが、写真を見て分かるように、日本で食べるものと見た目が少し違う気がしました。まずキムチがあります。韓国ではどこへ行っても本当にキムチが出てくるから少し予想はしていましたが、やっぱり付いてきました。うどんも日本とは見た目が少し違って、韓国っぽいピリ辛な見た目でしたが、食べてみると全然辛くなくて美味しかったです。メインのトンカツですが、ソースの味が日本と大きく違ったことに驚きました。文章では表現できませんが、日本で食べたことない面白い味でした。韓国を訪れた際は、あえて日本食を食べるのも面白いかもしれません。

ランチの後には、大邱市で有名なアミューズメント施設に行きました。体を動かすアトラクションやVR体験など楽しそうなものがたくさんあり、ビルの屋上には小さな遊園地まであります。バンハク中ということもあって家族連れが多く混雑していましたが、VR体験の待ち時間には韓国語で雑談をして、会話の良い練習になりました。

大邱大学校の友達と。女の子は、日本語学科の韓国人学生

遊んだ後には夕食を食べに行きました。お昼は日本食だったから夜は韓国料理を食べようということになり、韓国人の友達おススメの美味しいお店へ連れて行ってもらいました。写真はイチゴマッコリ(딸기 막걸리)とポッサム(보쌈)です。このイチゴが入った飲み物はジュースではなくて“お酒”で、韓国で有名なマッコリというお酒にイチゴが入っており、美味しくて写真映えするということで人気だそうです。初めて飲んでみましたが、お酒という感じはしなくて、甘くて飲みやすいものでした。料理の方はポッサムという蒸した豚肉です。唐辛子ベースのタレにつけて食べるのですが、とても美味しかったです。あっという間に完食しました。一緒に食べた日本人学生と「これは美味い!」と話して感動しました。日本食も韓国料理も本当に美味しくて楽しい日でした。
やはり韓国の方と出かけると、今まで知らなかったものを食べられたり、新しい体験ができたりで楽しかったです。この日は会話の9割以上を韓国語で話したので、それも自信になりました。

トンカツ定食 @韓国
スパークランド
ポッサム(蒸した豚肉)
イチゴマッコリ!

K-popのコンサート

私はK-POPが大好きだから、いつか韓国でコンサートに行ってみたいと思っていました。ITZYという人気ガールズグループのコンサートがあり、K-POPの本場でコンサートを見れるので、ずっとワクワクして会場へ行きました。写真にある建物はハンドボール競技場と書かれていて、スポーツ施設を会場として使っているようでした。すぐ隣にはドームも建っていて、別のアーティストの公演があるということで、ものすごい人でした。公演中はメンバーがMCで話していることが大体聞き取れて嬉しかったです。今回一人で参加したのですが、席が近い方とお話したりグッズを購入したりして、とても良い思い出になりました。

コンサートとは直接関係ないですが、公演前に会場近くのレストランで昼
食をとっていたら、配膳ロボットが食器を運んでいたので、思わず写真を撮りました。コンサート会場に入る時はプラスチック製カードをタッチして入場でしたし、以前の記事で書いたキャッシュレス社会であることを思い返しても、やはり韓国はデジタル先進国なのかなと感じました。

ITZYコンサート
ITZYに染まるMIDZYの夏、、とのこと。

韓国プロ野球(KBO)の試合を観戦

大邱広域市には三星ライオンズ(삼성 라이온즈)というプロ野球チームがあり(三星はサムソンと読みます)、バンハク中に現地で観戦しました。韓国のプロ野球チームには、日本のプロ野球でプレーしたことのある選手が何人か所属していて、三星ライオンズにも元広島カープのピレラ選手や元阪神タイガースの呉昇桓選手(오승환:オ・スンファン)投手などが在籍しているので、生で見られたらいいなと思って球場へ向かいました。ピレラ選手はスタメン出場で3安打の活躍、9回には守護神の呉昇桓投手が登場して試合を締めくくり、見事勝利しました。出場選手の中には昨年の東京オリンピックのメンバーだった選手もいて、貴重な機会だったなと思いました。
韓国のプロ野球での応援方法は日本とは違っていて、BGMに合わせて踊っているチアリーダーと一緒に応援します。日本のトランペットと太鼓による応援とは雰囲気が違って面白かったです。また、フライドチキンを食べながら観戦しているファンの方が多くいて、韓国らしいなと感じました。
チケット販売も面白くて、ネットで事前決済してから会場のタッチパネルで予約番号を入力するとチケットが発券されます。

グッズショップにも立ち寄ってみたのですが、応援グッズの定番であるユニフォームの販売も日本とは大きく異なり面白かったです。選手別のユニフォームは販売していなくて、まず共通のユニフォームを買った後に、背番号と選手名のキットを買って、ショップ外のブースで貼り付けるというものでした。このようなシステムは経験したことがなかったので驚きました(他のチームはどうか分かりません)。私はよく広島で野球観戦をしますが、こんなにも違いがあるのかと興味深かったです。

三星ライオンズ
チケット売り場
元広島東洋カープのピレラ選手
ブルーライオン(Leo)で、ブレオくん
夜のスタジアム

韓国と北朝鮮の国境へ

夏休み終盤に韓国北部へ出掛けて、韓国と北朝鮮の国境付近を周るツアーに参加してきました。実は留学前から気になっていたツアーだったのですが、新型コロナウイルスの影響でしばらく中断されていたようで、参加できて良かったです。今回参加したツアーは、首都ソウルの北にある坡州市(パジュ市)へ行き見学をするというものでした。(大型バスに日本人見学者5名と欧米圏からの見学者の方が20名程度いらっしゃいました。)
韓国と北朝鮮の国境について、お互い2kmまでは非武装地帯(DMZ)として管理していて、軍事衝突を避けるようになっています。ツアーの最初は韓国軍管理地域の手前にある臨津閣(イムジンガク)という場所へ行き、南北関係の話を聞きました。その後は資料館や記念碑を見学しました。写真にある看板には韓国の首都ソウルと、北朝鮮の都市である開城(ケソン)と書かれていて、本当にすぐ近くなのだなと感じました。
臨津閣の案内が終わるともう一度バスに乗り込み、韓国軍管理エリアへ向かいます。統一大橋というところに検問所があって、パスポートの確認を受けて許可を頂いた後にエリア内へ入っていきます。見晴らしの良い展望台へ行き、実際に北朝鮮の街を見ました。写真撮影できる場所が厳しく制限されていたのでこの記事に載せることはできませんが、畑や住居はもちろん、両国の国旗や国境などたくさんのものが見えました。日本語が上手なガイドさんが分かりやすく説明してくださって、私の質問にもたくさん答えてくださったので、理解を深めることができて良い経験になりました。

開城(ケソン)工業団地とソウル。ケソンまでたった22㎞
奥が北朝鮮。山すそに広がる町が、開城工業団地

 次は、10月初旬に9月分の大邱大学校留学記を更新します。
1冊の本にできるような量になってきました!
残すところ、あと2か月。
楽しみにしておいてくださいね~!