VOL5. 2019年夏・長期 ガジャ・マダ大学&RGF HR Agent Indonesia (インドネシア)森本 蓮

首都ジャカルタはまるで東京!高層ビルが立ち並びます。 ITの分野では日本より発展している面も。

皆さんはじめまして。経済学部経営学科の森本蓮です。
私は、大学3年の8月からトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムという文部科学省が主催奨学金プログラムと広島経済大学の長期語学留学プログラムでガジャ・マダ大学に6か月間、その後、 (株)リクルートホールディングス の海外事業会社、RGF HR Agent Indonesiaで2ヵ月間のインターンシップを行い、計8ヵ月間インドネシアに留学しました。留学といえば、欧米、豪州、フィリピンを思い浮かべる方が多いと思いますが今回紹介するのはインドネシア留学です。

インドネシアと聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?おそらくリゾート地として有名なバリ島を思い浮かべる人が多く、あまり留学というイメージは浮かばないのではないのでしょうか。
英語を勉強するという目的であれば英語が母国語の地域に留学するのが一般的だと思います。しかし、英語を使って何かを勉強したいという方や、多様な文化に触れたいという方は、インドネシアへの留学を考えてみてはいかがでしょうか。インドネシアは東南アジアに位置し、人口世界4位の多民族多文化国家です。近年経済成長が著しく、今後さらに発展していくと予測されています。

なぜインドネシアに留学?

インドネシアとの出会いは、広島経済大学興動館プロジェクトの1つであるインドネシア国際貢献プロジェクトです。当プロジェクトの活動でインドネシアに行き、現地にたくさんの友人ができたことが留学のきっかけです。
インドネシア人の友人の多くがイスラム教徒です。彼らは僕たちがインドネシアに行った際にはいつも暖かく迎えてくれて、「日本、そして広島に行きたい。」といつも言ってくれていました。しかし、日本人はイスラム教徒と聞くと「過激派組織IS」や「テロ」といった偏見を抱いている人が多いことに加え、広島には祈祷室やハラールの食材がほとんどありません。それらの課題を考えたときに僕は素直に「広島に来てほしい。」ということができませんでした。
世界人口の4人に1人がイスラム教徒といわれる現代の社会で日本、広島の経済をインバウンドビジネスによってさらに発展させるために、そしてインドネシア人の友人が広島で快適な生活をおくることができる環境をつくりたいという想いが芽生え、インドネシアへの留学とトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムへの応募を決意しました。

インドネシア国際貢献プロジェクトでの活動写真
一番の魅力はなんといっても人のあたたかさ。 インドネシアは親日国としても有名です。 左から5番目が森本君。

インドネシアで学んだこと

多民族多文化国家であるインドネシアに留学をして学んだことは本当にたくさんあります。1つ挙げると、「互いの違いを受け入れ、理解し尊重する力」を養うことができました。
インドネシアは、イスラム教徒だけでなくキリスト教徒、仏教徒、ヒンドゥー教徒が互いの違いを理解し尊重しながら共生しています。普段日本で生活をしていたら馴染みのない宗教ですが、今後グローバル化が進むうえで、異文化を理解する姿勢は必要不可欠だと考えています。互いの違いを尊重することは、日本にいても大切なことです。人はみな異なるバックグラウンドがあり、異なる考えを持っています。多様性の国インドネシアから学んだこの姿勢は今後の人生にも活きると思います。

RGF HR Agent Indonesiaでのインターンシップ

2ヵ月間、リクルートのジャカルタ拠点で新規顧客開拓業務のインターンシップを行いました。ここでの経験、素敵な人たちとの出会いはかけがえのない財産になり大きく成長できました。加えて、異なるバックグラウンドを持つ人々と協業するうえで、仕事の進め方の違いや尊重しなければいけないことも実践を通じて学ぶことができました。例えば、お祈りへの配慮です。イスラム教徒は1日に5回お祈りをします。また、金曜日のお昼の礼拝はイスラム教徒の男性にとって最も大切です。お祈りの時間を配慮して会議の時間を組んだり、ドライバーの礼拝時間を確保したり、理解し尊重することの大切さを学びました。

皆さんご察しの通り、プレゼンもかみかみ!

インターンシップ最終日には、成果を英語でプレゼンしました。英語はかなり苦手で高校時代の英語のテストは学年最下位でした笑

でもインターンにかけた熱い想い、感謝の気持ちは伝わったと思います!
まだ全然喋れないのでこれからもずっと勉強します!

留学資金についての悩み

大学入学時には留学してみたいとぼんやり考えていましたが、実際お金がないから無理だろうと諦めていました。そこで出会ったのが「トビタテ」という返済不要の奨学金制度です。
お金がない。時間がない。という理由で留学への一歩が踏み出せないという方、僕もその一人でした。ただ、諦める前に一度、本当に留学する方法はないのか調べたり詳しい人に聞いたりしてみてください。返済不要の奨学金で「海外に行きたい」という夢をかなえている人もたくさんいます。
返済不要の奨学金に加えて、留学前後に研修もあるため、日本を本気で変えようとしているめちゃくちゃあつい人たちとのコミュニティにも参加することができます。

最後に

留学は手段の一つです。留学に行く前には、留学を通じてどんな自分になりたいのか、なぜ留学したいのかを本気で突き詰めて考えてみてください。英語を話せるようになることが目的なのであれば具体的にどれくらい話せたらゴールなのか、その目標を達成するために”逆算して何をしなければいけないのかを考える”ことが非常に大切だと思います。
最後になりましたが、留学に限らず、自分の「やってみたい」という声に正直になり、何事にも勇気をもってまず一歩踏み出して挑戦してみてください!その先にきっと、自分の人生をより豊かにしてくれる出会いがたくさん待っています。一度きりの人生です。やりたいことやって全力で楽しみましょう!もしインドネシア留学に少しでも興味がある人がいれば大学を通じて気軽に連絡してください‼最後までご覧いただきありがとうございました。