経済学科Department of Economics |経済学部

経済学科イメージ

豊かな社会を創造する論理的な思考力や分析力、経済学の専門能力を育成します。

モノやサービスに関わる企業と消費者の行動をはじめ、政府の役割や有効な経済政策のあり方、さらには外国との経済関係など、さまざまな経済活動の背後にあるメカニズムを学ぶ経済学。経済学は世界標準の学問であり、社会で起きている問題を科学的な視点で捉えて説明できる論理的思考力と分析力を身につけることができます。経済学科では社会において強く求められている、経済学の理論と実践力を備えた人材を育成します。

修得可能学位: 学士(経済学)

取得可能な資格

・中学校教諭一種免許状(社会)
・高等学校教諭一種免許状(地理歴史)
・高等学校教諭一種免許状(公民)
・FP技能士
・宅地建物取引士
・証券アナリスト ほか

目指す進路

・金融機関
・ファイナンシャル・プランナー
・金融アナリスト
・企業の営業・経理・人事部門
・中学校・高等学校教員
・公務員 ほか

経済学科の学びのポイント

1 基礎から発展・応用までをカバーする段階的なカリキュラム

「入門」「基礎」「発展・応用」の3段階で履修ができるカリキュラムを用意。学生はこの流れに沿って自らが専門的に学びたい分野から自由に選択できます。3段階履修は実践的能力を養う分野だけでなく実務的能力を養う分野においても科目選択ができるようになっています。このようなカリキュラムを学修することで無理なく段階的に学ぶことができます。

2 企業のトップを招きビジネスの最先端を学ぶ

「地域特別講義」では、地元企業のトップを招いて、各業界の課題や取り組みなどについて実践的な話を聞くことで、各業界の現状や最先端ビジネスの方向性を学び、地域経済の現状と将来像について考えを深めていきます。こうして産業界の知識と理解を深めれば、将来の就職活動や社会人生活に活かすことができます。

経済学科CLOSE-UP

実業界とのつながりによるリアルな授業

学生たちが「現場で使える知識」を授業で学べるように、実業界で活躍した実績のある教員を多く受け入れています。実体験に基づいた実践的な授業により、専門的な理論が現実の社会でどのように機能しているのかがわかります。また、中国・四国で活躍する企業の経済人を特別講師としてお招きしています。各業界の現状やビジネスの最先端を学ぶことができます。

身につく力

● 経済の動きを経済学の理論やデータで読み解く能力
● 地域経済の課題を発見し、解決できる実践的な能力
● 経済や金融の動きを読み解き、ビジネスや生活に活かす能力

経済学科の多彩な授業

〈マクロ経済学〉経済の背後にある「からくり」に迫る

数式・グラフ・言葉を駆使して経済の核心をつかむ

「マクロ経済学」は、経済全体の様子を集計的に捉え、分析する経済学の応用分野のひとつです。授業では、複雑な現実の経済を抽象化したモデルを用いて、たとえば、「政府が政府支出や租税を変化させる」「中央銀行が貨幣供給量を変化させる」といった経済政策が景気や物価にどのような効果を及ぼすか検討します。経済の背後にある本質的なからくりを解き明かすことに挑戦してみましょう。

Point

マクロ経済理論を展開するためには、数式やグラフ、そして、これらの意味を捉える言葉の3つをきちんと対応づけなければなりません。授業では、「数式・グラフ・言葉」の関連を強調し、みなさんが体系的な知識を身につけられるように心がけています。また、具体的な問題を設定し、みなさん自身で数式を操作する、得られた結果の意味を解釈するといった実践的なアウトプットの機会を設けています。難しく感じてしまうこともあるかと思いますが、粘り強く取り組んでいきましょう。

新谷 昌也 助教

新谷 昌也 助教

[プロフィール]
神戸大学大学院経済学研究科修了。姫路獨協大学を経て2024年本学に着任。ミクロ・マクロ経済理論を応用し、公的部門のさまざまな政策のあり方について分析・研究を進めている。

〈実践ファイナンス〉世の中の仕組みを学び、金融リテラシーを育む

お金に関わる知識で世の中の仕組みが分かる

「実践ファイナンス」の授業では、企業がどのようにお金を使って利益を上げていくのか、ケーススタディや数値例を用いて、学生たちが自ら答えを導き出すような学びに取り組んでいます。私自身、金融リテラシー教育の研究にも関心を持っており、授業を通じて、学生たちにお金に関わる知識を身近に感じて、学び取ってほしいと思っています。経済学やファイナンスを学ぶことは、すなわち世の中の仕組みを学ぶことでもあります。

Point

社会で役立つスキルを身につけるのも大切ですが、それ以上に広く世の中の出来事や制度がどのようになっているのかについて、興味をもって自主的に学んでほしいです。みなさんの考える力を引き出すため、授業においては一人ひとりの興味・関心を汲み取りつつ、それに合わせた問題点や疑問点を投げかけたりもしています。自分なりの視点を持って、世の中の仕組みや経済について学んでいきましょう。

重本 洋一 教授

重本 洋一 教授

[プロフィール]
本学大学院博士課程を経て、早稲田大学大学院にて専門職学位課程を修了。その後、広島大学大学院社会科学研究科後期課程を修了し博士(経済学)を取得。1994年本学に着任。企業の財務戦略や経営者の会計行動と株式市場の関係を理論的・実証的に分析する研究に取り組む。

〈実践地域経済論〉地域の経済現象を読み解き、未来を築く

地域の経済現象に対応できる人材が求められる

国内外の事例を通して魅力あるまちづくりを学ぶのが、「実践地域経済論」の授業です。具体的にはアクティブラーニング形式のもと、インターネット上で内閣府が提供する地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」などを使って、グループワークによる発表や問題解決・政策提言型のレポート作成を行なっています。一連の作業を通じてコミュニケーション力はもちろん、プレゼンテーション力が身につき、社会で役立つ実践力を磨くことができます。

Point

これまで私は地域経済や政策科学を専門とし、産学官連携によるイノベーション事業や高等教育政策などにも関心を持って活動してきました。みなさんも授業で学んだことを、ぜひ、さらなる学びや取り組みに生かしてください。先行き不透明な現代はVUCA(ブーカ)時代と呼ばれています。想定外の出来事にも対処できるよう、広い視点から地域の未来を考えていきましょう。

加藤 博和 准教授

加藤 博和 准教授

[プロフィール]
広島県立大学大学院経営情報学研究科を修了し博士(経営情報学)を取得。庄原商工会議所に勤務し産学官連携事業に貢献する。米子工業高等専門学校を経て、2024年本学に着任。公共交通をはじめ地域の現状と課題を考察するとともに、自治体の政策立案にも関わっている。

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