メディアビジネス学科Department of Media Business |メディアビジネス学部

メディアビジネス学科イメージ

メディアとビジネスの最前線で活躍するための能力を育成します。

より高精細な4K・8Kテレビ放送の開始やAR(拡張現実)といった新映像手法の導入、インターネットの普及、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の一般化、AI活用の進展など、デジタル技術の発展は放送、出版や広告などの可能性を大きく広げています。より豊かなコミュニケーションを可能にするメディアのあり方を考え、映像や音楽、出版物などのデザインやコンテンツなどの制作、企業におけるメディア戦略など、ビジネスとメディアに多角的な視点からアプローチ。そして、新しい技術を活かせるクリエイティブ能力やプロデュース能力を養います。

修得可能学位: 学士(経営学)

取得可能な資格

・マルチメディア検定 ほか

目指す進路

・企業の広報・宣伝部門
・エンターテインメント産業
・教育・文化産業
・新聞・出版・放送・広告などのメディア産業
・Webクリエイター
・PRプランナー ほか

メディアビジネス学科の学びのポイント

1 メディアを使いこなしビジネスへ応用する

メディア業界に限らず、一般企業においても、優れた企画・宣伝・広告・デザインを実現できる広告・広報部門を担うビジネスパーソンが求められています。そのためには「メディアを使いこなす力」が欠かせません。ビジネスで最先端メディアを効果的に活用するためのメディア・リテラシー、知識及びスキルを身につけます。

2 メディアコンテンツ制作をするための知識・技能を修得する

メディアをツールとして使いこなす力や企画立案能力を養成し、多岐にわたるメディアの最前線で活躍できる人材を育成します。メディアコンテンツ制作の拠点となる「メディア情報センター」のデジタル放送施設や高速の通信設備など、整った施設を活用したアクティブ・ラーニングによる実践的な教育が行われています。

メディアビジネス学科CLOSE-UP

実社会とのつながりを重視

例えばジャーナリズムの考え方を学びドキュメンタリーを制作したり、伝わるデザインについて考察したりと、映像、音声、広告など多岐にわたるコンテンツ制作を行います。それらの「ものづくり」を通じてビジネス現場で応用活用できる手法を学ぶために、実社会との連携にも力点を置いています。

身につく力

● 情報受発信をプロデュースできる企画力やプレゼンテーション能力
● メディアコンテンツを制作する能力
● メディアテクノロジーに関する技能・知識

メディアビジネス学科の多彩なゼミナール

〈ゼミテーマ〉多様な視点でメディアが私たちへ与える影響について考える

ゼミでは「メディアが社会や人へ与える影響」をテーマにしており、それに関連した社会連携活動を行なっています。近年は広島市中心部にある商店街と連携し、外国人観光客向けにSNSで発信するショート動画を制作。また、三菱電機(株)と連携し、同社が開発を手がけた駅とその周辺地域にある飲食店、散策スポットを紐づけたアプリで発信するコンテンツを制作しました。いずれの制作過程においても、「人はどのような内容であれば閲覧してくれるのか」を調査して議論し、ショート動画やコンテンツを作り上げました。それらはSNSやアプリから、それぞれ発信されています。

「広島市中心部商店街 中の棚商店街」と連携して取り組んだ外国人観光客へ食と観光スポットをPRするためのInstagramのショート動画6本!

Point

メディア社会を生きる上では、世の中で起きている「メディアが社会や人へ与える事象」について、何も考えずに受け止めたり、受け流したりするのではなく、「なぜ?」「どうして?」と考えることが重要です。ゼミでは、それらの事象を仲間と議論することを通して、多様な視点を持てるようトレーニングしています。このことを通して身につけた力は、就活や、社会人として仕事をするようになった時に生かされると考えています。

後藤 心平 教授

後藤 心平 教授

[プロフィール]
放送局に25年務め、一方で、メディア・リテラシー(メディア情報を読み解いたり、メディアで上手に情報を発信したりする能力)について東北大学大学院で研究し、博士(情報科学)を取得。2021年本学に着任。専門社会調査士の資格を持ち、メディアが社会や人へ与える影響やメディアを効果的に教育に用いるための研究を専門としている。

〈ゼミテーマ〉ゼロから新しい価値を創出するデザインとは?

社会変化が著しい今⽇、観察や体験によってゼロから新しい発想を創出するデザインが必要とされています。サービスや商品開発などのビジネスに関わる⼀⽅で、⽣活や地域の活性化にもつながるデザイン。そもそもデザインの語源は、「問題解決に向けた計画や考えを描き出すこと」です。ゼミではこうした考えのもと、実際のプロジェクトを通して、〈観察・体験・共感〉によるモノづくりを実践していきます。

Point

産学連携プロジェクトにおける商品開発や広告制作では、グループワークによる協働活動を通じて、学⽣⾃らの主体的な学びを後押ししています。また、他⼤学ゼミとの合同合宿や学年の垣根を超えた懇親会など、学生同士の交流を促進する活動も実施。これらの取り組みを通じて、デザインに必要な着眼点と観察⼒・洞察⼒、さらには問題解決を導く論理的思考⼒や成果を共有する発信⼒などを培っていきます。

宮地 英和 准教授

宮地 英和 准教授

[プロフィール]
広島市立大学大学院にて博士(芸術)を取得した後、2018年本学に着任。視覚的な表現手法によるコミュニケーションを目的とした視覚伝達デザインや誰にとっても使いやすいモノやサービスを目指すユニバーサルデザインの研究を専門としている。

〈ゼミテーマ〉人を知り、自分を育てる、ドキュメンタリー制作

「ドキュメンタリー制作には、社会問題に触れ、⼈とふれあい、⼈間を成⻑させるすべての要素がある」これは卒業⽣の⾔葉ですが、本ゼミでは実際のドキュメンタリー制作を通じて、メディアリテラシー、コミュニケーション、グループワークといった3つの点に⼒を注いでいます。実際の活動ではテレビと同じ⼿順で、企画・取材・編集・上映までを⼀貫して体験。「狭い社会から⾶び出して、⼈に触れて学ぶ」をモットーに、挨拶や段取り、チームワークなどの実務に⽋かせない要素も重視しています。

学生の作品動画を見てみよう!

Point

とりわけ常⽇頃から問題意識を持つことを重視し、⾃分にとっての「真のテーマ」を⾒つけるよう指導しています。これまで先輩たちが⼿がけたテーマは多岐にわたりますが、その中のひとつ、最年少の被爆体験伝承者を扱った『21歳の伝承者~被爆80年へ託された思い~』は、東京ビデオフェスティバル2025で特別賞「TVFジャーナリズム賞」に選ばれました。

山田 哲敬 教授

[プロフィール]
1983年上智大学法学部を卒業後、(株)広島ホームテレビに入社。記者、デスク、海外特派員(ニューヨーク)、報道部長、東京支社長などを歴任。2021年本学に着任。実務経験を生かして、ゼミでは主に学生たち自身によるドキュメンタリー制作に取り組む。

興動人Voice -学生の声-