興動人Voice 「ゼロから立ち上げる」興動人

「大学」という選択で視野が広がり、幼い頃からの夢を実現。

小川大輝

地域と鉄道の繋がりを学びたい

幼い頃から鉄道が好きで、新幹線や電車ばかり見ているような子供でした。そのため、漠然と将来は鉄道に関わる仕事がしたいと考えていましたが、高校卒業後すぐに就職する決断はできず、大学への進学を決めました。
経済学科を選んだ理由は、鉄道は私たちの生活に密接につながっているため、地域の発展と交通の関係について学びたいと思ったからです。大学へ進学したことで、時間をかけて興味の幅を広げることができ、夢の実現に向けた大きな一歩になりました。

ゼミで磨いた行動力

地域をテーマに学んでいくなかで、3年次のゼミ選びでは、地域活性化について学ぶ藤谷ゼミを選択。庄原市と連携して庄原駅周辺地区まちづくり協議会へ提言するための産学連携事業に取り組みました。自分の得意分野である鉄道を切り口に、「芸備線を活用した庄原駅周辺地域活性化調査」を実施。何度も現地へ視察に行き、関係者へのインタビューをおこなったり、地元住民へのアンケートを実施したりしました。さらに、ダイヤグラムや鉄道設備、自治体の役割や観光プランなど広範囲にわたる検討を行い、短期・長期の活性化に向けた取り組みを提言。机の上だけで考えるのではなく、現地の方との交流でしか得ることができない経験をすることができ、充実した日々でした。

アルバイトと学業の両立

鉄道に携わる仕事をしたいという目標に向け、1年次の時から鉄道会社でアルバイトを始めました。ラッシュ時の駅・電停で、運賃の収受やお客様の案内をしています。お客様が増えるラッシュ時よりも早く出勤しなければならず、早起きして始発列車で通勤することがほとんどでした。朝のラッシュ時の勤務が終わってから大学で2限目以降の授業を受け、4限目が終わってから夕方のラッシュ時に向けて出勤するという生活でしたが、大変さよりもやりがいの方が大きかったと思います。実際に鉄道を守っている乗務員の方と一緒に業務にあたった貴重な経験は、将来の目標への活力となり、モチベーションにも繋がりました。

鉄道を通じて地域へ貢献する人材へ

目標としていた鉄道会社から内定が出たときはとても嬉しかったです。大学への進学を決めたときは、少し遠回りをした気もしていましたが、この大学での4年間は必要な時間だったと、今では心から思います。乗務員として、安全な運行を守ることも大事な仕事であり、大変な仕事だと思います。しかし、この4年間で、鉄道に関わる仕事は多岐にわたり、地域と一緒に鉄道を創っていくことの重要性に気づくことができました。今後の更なる大きな目標は、鉄道を通じて地域へ貢献することです。今はまだ、そのスタートラインに立ったばかりです。初心を忘れず仕事に打ち込みたいと思います。

将来何をしたいか、夢をかなえるために何をしたらいいのか、今迷っていたとしても、きっと大学4年間で見つかると思います。広い視野を持ってあきらめずに挑戦し続けてください。

(2022年2月取材当時)

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