興動人Voice 「ゼロから立ち上げる」興動人

司会、取材、ナレーター。 メディア制作活動で感じた表現することの面白さ

佐伯 茉優

クラウディアさん1

日本に行きたい!だから交換留学に挑戦

日本に行けたらいいなと、初めは日本へ旅行することを考えていました。でも、日本文化や学生生活を体験したいという気持ちも持っていました。とはいえ、出身の町には日本語を勉強できる学校もなく留学の機会もないしと半ばあきらめてはいたのですが、調べてみると在籍校であるクラクフ経済大学ではNIBES*を利用した広島経済大学との交換留学制度があることを発見。「この留学プログラムで絶対日本に行くんだ」と決心しました。それからは資金を集め、良い成績を修め、就業経験を積んで、と2年かけて入念に準備しました。基礎的な日本語しかできない状態で広島に留学することにならないよう、日本語の勉強も努力しました。チャンスがあるなら、何が何でも掴むこと、そのために努力すること、それが大事だと思います。
*経済・経営系の学部を有する世界18カ国の大学で構成される国際的な学術・教育ネットワーク。日本では広島経済大学が唯一の加盟大学。

クラウディアさん2

施設も教職員も学生も素晴らしい

まず広経大のキャンパス、建物、特に明徳館5階の国際交流ラウンジ周辺のスペースは素晴らしいです。
また、運動系クラブがあれば音楽系クラブもある。やりたいことができる環境が整っています。
広経大の教職員も素晴らしいです。先生方はみんな親切で、本国とはまた異なる接し方に好印象を受けました。日本の先生方は自身の経験や知識を色々と話してくれますし、「自分は何でも知っていて凄いが、学生は何も知らない」という態度は一切ありません。先生方と出会えたことだけみても、人生における学びがあったと感じたくらいです。
職員さんもいつも親切で、色々助けてくれました。何か相談したいことがあって訪れても、待たされるなんてことはありませんでした。本国ではこうした事務的相談となると長蛇の列が普通です。
最後に、学生の皆さん。みんな親切で真面目、そして明るい人ばかりです。そんな学生たちと時間を共有できて幸せでした。滞在を通して、広島は第二の故郷と感じられるようになりました。友だちと映画を観たり、食事をしたり、勉強をしたり、問題を一緒に解決したり、本当に色んなことを経験しました。半年間、おかげで充実した時間を過ごすことができました。

クラウディアさん3

様々な活動を通した日本語への挑戦

滞在中、興動館プロジェクトのカンボジア国際交流プロジェクトに所属して、プロジェクトメンバーが副読本を英語に翻訳する手伝いをしました。メンバーとのコミュニケーションも含め、私にとっては日本語向上への良い挑戦になりました。
また、応援団でも活動しました。野球部の試合の応援や壮行会に参加し、フルートを吹いて盛り上げました。応援団員と過ごす時間はとても充実したもので、日本語を使って熱い想いを共有し、新しい物事をたくさん学びました。日本滞在中、素晴らしい体験をしたと思います。

クラウディアさん4

日本での経験を母国で活かしていきたい

今回の留学で私は夢を叶えられました。努力すれば想いは叶うと知りました。日本語をたくさん話し、とても上達したと思います。会話はいつも不安で、自信がなかったのですが、日本に来てしまったら日本語を話さないわけにはいきません。特に年配の方との交流となると、日本語ができないと難しいですね。おかげで、ポーランドに戻ったら、本からではなく自身の経験から日本のライフスタイルや文化を人に伝えられます。
人生の醍醐味、それは自分自身の力で夢を叶えること。人に伝えようと努力すれば、ちゃんと伝わります。努力すれば何でも叶えられます。
皆さんも、是非頑張ってください。

(2017年8月取材当時)

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