体系的な社会人基礎力育成・評価システム構築事業|採択事業

実践を通じた社会人基礎力の育成と評価システムの構築・導入~広島経済大学「興動館教育プログラム」~

経済産業省が公募する「体系的な社会人基礎力育成・評価システム構築事業」に本学の『実践を通じた社会人基礎力の育成と評価システムの構築・導入~広島経済大学「興動館教育プログラム」~』が採択されました。広島の大学としては初の採択となります。

「体系的な社会人基礎力育成・評価システム構築事業」の目的

「社会人基礎力育成・評価システム構築事業」は、我が国の経済を担う産業人材の確保・育成するため、平成19年度から経済産業省が始めた取り組みです。

この事業は、大学教育において、学生が入学してから卒業するまでの間に受講する様々な科目等を効果的に編成し、学んだ知識を活用して社会人基礎力を発揮する機会を多く設けるとともに、こうした能力を適切に評価することによって、学生の社会人基礎力を徐々に伸ばし、定着させられるようなモデルを構築することを目指しています。 昨年度は7つの大学が採択され実践型学習とその評価システムのモデル事業が実施されました。今年度の変更点は、上記の実践型学習に、知識の習得を重視した通常の科目(講義・ゼミ・実験等)が加わっていることや、これらの取り組みが体系的(全学的)であるかということも加味されています。

(内容) 
  1. 社会人基礎力の育成
    (1)産学連携による実践型学習における取組
    (2)企業等とは連携しない実践型学習における取組
    (3)知識の習得を重視した通常の科目における取組
  2. 社会人基礎力の評価
  3. 成長の記録、評価結果のフィードバック
  4. 平成21年度に向けた準備

(申請・採択状況)
全国の申請総数は33件、採択は9件となりました。
広島県の大学では初の採択となります。採択された大学は小樽商科大学、宮城大学、富山大学、金沢工業大学、愛知学泉大学、京都産業大学、大阪大学、広島経済大学、山口大学の9校

広島経済大学の「実践を通じた社会人基礎力の育成と評価システムの構築・導入」について

興動館教育プログラム

(1)産学連携による実践型学習における取組

プロスポーツによる地域活性化プロジェクト

広島スポーツ界のトップチームであるサンフレッチェ広島の存在意義の研究と、地域に根ざしたプロスポーツクラブのおかれた現状を把握した上で、観客動員に苦しむサンフレッチェ広島FCの事業運営面において様々な企画の立案を行い、それを実行する。また、㈱サンフレッチェ広島の経営手法についても分析し、ビジネスマネジメントに基づいた新たな経営戦略の提案を行う。

(2)企業等とは連携しない実践型学習における取組

「子ども達を守ろうプロジェクト」

近年、子ども達が巻き込まれる事件が多発している現状を受け、学生の立場・視点で子ども達が安心して暮らせる町づくりを模索・検討し、地域の学校や住民の人々と連携しながら、地域の安全性を高める活動を行う。これにより、広島市安佐南区祇園町が全国でも有数の安全対策モデル地区となることを目標とする。

(3)知識の習得を重視した通常の科目における取組

「興動館科目(後期18科目)」

後期に開講する18の「興動館科目(注1)」履修者に対し、知識の習得はもちろん、「元気力」「企画力」「行動力」「共生力」の4つの「フィールド」で設定した「達成目標」を身につけさせることを目標とする。

(注1)興動館科目は、少人数、双方向授業、手や体を動かす、グループワークやフィールド重視、発表重視の5つの条件を掲げており、学生が能動的・主体的に「体験・参加」する「創成型学習」を目指す授業である。

(4)評価手法

上記の取り組みにおける評価方法は、経済産業省が示す社会人基礎力の12の能力要素(注2)について、レベル0からレベル3までの知識・経験・行動レベルを本学の独自性を加味しながら定義し、「人間力マップ」として完成させ、個々の学生の事前・中間・事後の自己評価の基盤とする。また、他者評価(教職員、企業、市民)においても、この「人間力マップ」をベースに学生の意識や行動を観察し評価する。

(注2)12の能力要素とは主体性、働きかけ力、実行力、課題発見力、計画力、創造力、発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力

「興動館教育プログラム評価システム」の展開計画

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