先輩Voice バックナンバー 興動館プロジェクト

自分の変化を実感できる!!

所属プロジェクト:インドネシア国際貢献プロジェクト(取材:2022年度)

経営学科4年(取材当時)
濱岡 咲希さん
広島県・広島市立広島商業高校

●プロジェクトに参加したきっかけは?
 日本と海外の違いに興味はありましたが、英語が苦手なことから、言葉が通じない外国人に対して「怖い」印象があり、行動に移すことはありませんでした。
 大学に入学後、プロジェクト勧誘イベントで楽しそうにプロジェクト活動について語っている先輩を見て、自分もこのプロジェクトに参加すれば、日本と海外の違いを知ることができるかもしれないと思ったため、参加を決めました。

●プロジェクトの活動で印象に残ったことや学んだことは?
 1年生の夏にインドネシアに渡航した時、支援をしている村の方々へ商品に付加価値をつける技術支援を行いました。新しい技術が得られることで可能性が広がることを実感し、笑顔になっている村の方々を目の当たりにし、私達の活動は「明るい未来のイメージを持つことを手助けする」ことなのだと肌で感じました。
 その初渡航時に、私達の活動に協力してくれている姉妹校のインドネシア人学生に初めて出会いました。しかし私は、英語への苦手意識からコミュニケーションを取ることができませんでした。しかし、インドネシア人学生は、英語が苦手な私を理解してくれて、身振り手振りで好きな日本の歌や漫画などを教えてくれました。共通の話題で盛り上がることができ、友達になることができました。外国なので、言葉や習慣、文化は当然違いますが、共通する部分もあります。それを見つけることができれば、友達になれるということを教えられました。それからは、外国人に対する苦手意識が無くなったと同時に「もっと英語を使って友達の言葉を理解したい、そしてインドネシアの未来について語りたい」と思うようになりました。この思いを達成するために、プロジェクトメンバー向けの英語の勉強会を提案し、プロジェクトメンバー全員で取り組んでいます。まだ成果を実感できるところまできたわけではないですが、この勉強会を今後も続けていくことが、インドネシアの幸せにつながると信じています。

●この学びを今後、どのように活かしていきますか?
 以前までは、自分と他人の違いを受け入れることができずに、少数の仲の良い友達とだけ話していました。しかし、今は色々な人と話をして、自分と違うところを知りたいと思うようになりました。これは、プロジェクト活動を通しての変化であり成長だと思います。今後も、違いを恐れずに、むしろ違いを知ることを楽しんで人間関係を広げていきたいと思います。このプロジェクトを経験したことで、将来は多くの人と関わりながら「明るい未来」を共につくっていく仕事に挑戦したいと思うようになりました。




やってみよう!その一歩から「なりたい自分」に近づける!

所属プロジェクト:所属プロジェクト:スポーツによる地域活性化プロジェクト(取材:2022年度)

スポーツ経営学科3年(取材当時)
前田 健太郎さん
鹿児島県・尚志館高校

●プロジェクトに参加したきっかけは?
 私はこれまで、スポーツ選手として様々な大会に参加してきました。競技を引退した後、次は何をやろうかなと考えたとき、今度は大会で見てきた「スポーツを支える側の立場」としてスポーツに関わりたいと思いました。そこで、スポーツイベントの企画や運営などを経験できる「スポーツによる地域活性化プロジェクト」に参加しました。

●プロジェクトの活動で印象に残ったことや学んだことは?
 1年生の時の「サンフレッチェ広島応援イベント」に運営メンバーとして参加した際に、参加者の楽しむ姿を見て、イベントを「支える立場」の楽しさに気づきました。そのため、2年生になった時「サンフレッチェ広島応援イベント」のイベントリーダーに挑戦することにしました。しかし、イベントを企画する時期にちょうど新型コロナウイルス感染症の感染が拡大したこともあり、活動が制限されていく中でメンバーのモチベーションはどんどん下がっていきました。自分自身はこれまでの経験から、イベントを楽しむ人達の笑顔を想像することでモチベーションを高めながら準備を行っていましたが、参加者の笑顔に触れた経験のない(少ない)メンバーのモチベーションは一向に上がりません。自分は元々「やれ」と言われて「やらされる」ことに抵抗があり、大学の授業でも「一人ひとりがやりがいを感じて行動することが大切である」と学んできました。そこで、無理やりやらせる方法よりも、イベントを経験したことがない後輩メンバーに「やりがい」を感じてもらうにはどうすればよいかを考えました。そこで私が出した結論は、自分から「こまめに感謝の気持ちを伝えること」でした。人に喜んでもらうことの「やりがい」を感じてもらえれば、私と同じようにそれが本人のやる気につながるのではないかと考えたからです。そこからはメンバーに「ありがとう」の気持ちを積極的に伝えながらイベントの準備を進めていきました。その結果、メンバーも自分から行動してくれるようになりました。イベント当日は、全員が役割と責任を果たしてくれたことで、会場は大いに盛り上がり、来場者に喜んでいただくことができました。

 私が学んだことは、様々なことを客観的に考えることの大切さです。例えばイベントを企画するとき、過去の自分は「自分がやってみたいから」など自分本位な考えでアイデアを出すことがありました。しかし、これまでの活動を通して、イベントの目的・目標・参加者のニーズなどを念頭に置いて客観的な視点で企画することが大切だと気付きました。今では、アイデアを考えるときは「参加者にとって必要か」「目的・目標に沿っているか」など一呼吸おいて考えられるようになりました。また、振り返りの重要性にも気づきました。イベントを運営し、良かったことや気づいたこと、改善するべき点を振り返り、次に生かすことを意識するようになりました。

 興動館プロジェクトには、様々なことに挑戦する“一歩”が踏み出せる環境があり、多くの人と人間関係を築ける機会があります。何かをやってみたい学生には一番にオススメしたいです。

●この学びを今後、どのように活かしていきますか?
 今後、学生生活の中でも常に振り返りを意識し、自分自身を客観的に見つめ直すことで、成長を続けていきたいと思います。




理解し合える仲間ができる!

所属プロジェクト:宮島の魅力を発信したい学生プロジェクト(取材:2022年度)

経営学科4年(取材当時)
佐々木 奈乃さん
島根県・松江南高校

●プロジェクトに参加したきっかけは?
 将来は地元に貢献する仕事に就きたいと考えており、地域活性を行うプロジェクトに興味がありました。1年生の時、当時のリーダーに「自分も地方から入学したけど、将来は地元に貢献したいと思っている」と自分の考えに共感してもらったことがきっかけで、プロジェクトに参加しました。

●プロジェクトの活動で印象に残ったことや学んだことは?
 行政から地域活性を行っている団体への助成金事業に応募することになり、プロジェクトリーダーとして申請書の作成に関わることになりました。書類を作成する期間が2週間程度と短いため「応募してみないか」と声がかかった時は正直「完成できない」と思いました。それでも、助成金申請は自分にとって初めての経験だったため、失敗したとしても経験になるので「できなくてもいいからやってみよう」と思っていました。そう思いながら、メンバーに申請書作成希望者を募ったところ、1,2年生を中心に6名が手を挙げてくれました。新型コロナウイルス感染症の影響でプロジェクト活動に制限があり、ほとんど何の経験もない1,2年生達が手を挙げてくれたことに正直驚きました。それと同時に、メンバー達に経験が少ないことを理由に「やっぱりできなかった」と思ってもらいたくないと強く思いました。そこから、助成金申請書作成は「できなくてもいい」から「みんなと一緒にやりきる」に考え方が変わりました。それからは、申請書の完成を目指し、1,2年生だからという考えを捨てて、みんなで作成に取り掛かりました。通常のプロジェクト活動に加えての申請書作成でみんなの負担は増えましたが、文句を言わずに最後までやり切ってくれたことに感謝しています。また、申請書の作成を通じて、宮島の隠された魅力や現状を発信する活動が、宮島とどのようにつながっているのかを理解することができました。残念ながら助成金は獲得できませんでしたが、一人だと取り組む前から「できない」と諦めることでも、「みんながいればできる」ことを実感しました。

 昔の自分は、自分の考えが正しいと思うあまり、他人からの指摘を素直に受け入れることができませんでした。しかし、同じ目的に向かって真剣に考えるからこそ、自分の考えに対し、色々な視点で指摘をしてくれるメンバー達がいることに気づきました。それに気づいてからは、相手の発言の意味を考え、考え方の違いを受け入れながら、議論できるようになりました。理解し合っているがゆえに、時にはぶつかることもあるけれども、共に考え、乗り越える回数を重ねたことで、何でも言いあえる一生の仲間を得ることができたと感じています。

●この学びを今後、どのように活かしていきますか?
 卒業後は地元に帰ります。このプロジェクト活動で得た学びを生かして、理解し合える仲間をつくり、たくさんの人と力を合わせて地元の活性化に貢献していきたいです。




一人では限界がある。
みんなと共に考え、進めた方がはるかに良いものができると分かりました。

所属プロジェクト:カンボジア国際交流プロジェクト(取材:2021年度)

経営学科4年(取材当時)
佐藤 真梨子さん
岡山県・総社高校出身

●プロジェクトに参加したきっかけは?
 海外へ行ってみたいという思いを持ちながらプロジェクトを見学する中で、「カンボジア国際交流プロジェクト」の海外での教育支援という活動内容に魅力を感じ、参加を決めました。

●プロジェクトの活動で印象に残ったことや学んだことは?
 私は、カンボジアの子ども達が授業で使用する副読本を作成する部署のリーダーを務めています。「私の代で完成させたい」との焦りもあり、一人で考えてメンバーに指示をした方が早いと考え、ほぼ一人で作業を進めていました。その結果、メンバーが会議に来なくなるなど部署としてまとまりに欠けてしまい、私自身も孤立し悩んでいました。そんな私を見かねた興動館の職員さんが「みんなと進めることが大事だよ」というアドバイスをくれました。そこで勇気を出してメンバー一人ひとりに相談したところ、全員が活動を自分事としてとらえ、部署全体で製作が進むようになりました。みんなが積極的に意見を出してくれるようになったことで、内容も充実したものになりそうです。この経験から、物事は一人で抱えず、みんなを頼り、一緒に考えることが大切だと学びました。

●この学びを今後、どのように活かしていきますか?
 現在も、この新しい副読本がカンボジアの子ども達に夢や希望を与えられる一冊になるよう、製作を進めています。プロジェクト活動で得た学びを活かし、メンバーそれぞれの意見や考えを理解し尊重しながら、リーダーとしてチームをまとめ、本を完成させたいと思います。完成後は、この副読本を使用した授業を私たちが現地で行い、カンボジアの子ども達が自らの国の将来を考える「最初の一歩」をサポートしていきたいと思います。




目先の活動にとらわれることなく、
最終的なゴールは何かをイメージするようになりました。

所属プロジェクト:子ども達を守ろうプロジェクト(取材:2021年度)

スポーツ経営学科4年(取材当時)
梶白 航平さん
広島県・忠海高校出身

●プロジェクトに参加したきっかけは?
 子ども達が安心して暮せるまちづくりを目指している「子ども達を守ろうプロジェクト」に参加したのは、私自身が小さいころに地域の人に優しくしてもらった楽しい思い出があったからです。私も同じように、子ども達のために何かできたらと思い、このプロジェクトに参加しました。

●プロジェクトの活動で印象に残ったことや学んだことは?
 子ども達と信頼関係を築くことを目的として開催したスポーツ大会で、子ども達から「面白くない」「やりたくない」と批判を受ける出来事がありました。私は、進行することに注力するあまり深く考えずにリレーのチーム分けをしていたのです。その結果、足の速い子どもが集まるチームができていたのに気付きませんでした。信頼関係を築くはずのイベントで、子ども達から不信感を買ってしまう大きな失敗でした。このことから、ただイベントを開催すればよいということではなく、目的を達成するためには、対象者である子ども達のことを1番に考えることが大切だと改めて学びました。

●この学びを今後、どのように活かしていきますか?
 地域の方々やプロジェクトの先輩たちが紡いできた「子ども達が安心して暮せるまちにしたい」という想いを、私たちも後輩たちに引き継いでいきたいと思っています。そのために、私と同じ失敗をしないよう、常に対象者である子ども達のことを1番に考えることの大切さを伝えていきます。また、私はこれから就職活動を控えていますが、プロジェクト活動で経験したことや学んだことを強みや自信として、社会に出てからも頑張っていきたいと思います。