興動人Voice 「ゼロから立ち上げる」興動人

カンボジアで知った、自分の目で見て感じることの大切さ

藤井時

藤井さん1

グループでの意見のまとめ方を学んだ興動館科目

国公立大学受験に失敗し迷っていた時に担任の先生から広島経済大学を勧められ、人と接することが好きだったのでサービス業に就きたいと思い、経営学科を選びました。
1年次のとき、興動館科目を受講して驚いたのは、先輩方がまとめ上手だったこと。短い時間でグループの意見をまとめるには「慣れ」と「経験」が大切だと知り、経験を積んだ結果、2年次になる頃にはしっかりと話をまとめられるようになっていました。興動館科目の授業が終わった時は、今日も頑張ったという充実感を得ることができ、リフレッシュにもなっていました。

藤井さん2

カンボジアの子どもたちの笑顔を守りたい

何かを始めてみたいと参加した興動館プロジェクト説明会。そこで熱く議論を交わしている先輩たちを見て羨ましいと感じ、「カンボジア国際交流プロジェクト」に所属しました。教育環境の整備が大きな課題となっているカンボジアの将来を担う子ども達に、もっと夢や希望を持ち笑顔になってもらいたい。そうした思いのもと、年に2回、カンボジアへ渡航。現地の小学校や村を訪問し、衛生環境の改善推進や日本文化に関するオリジナル授業、寄付物品の配布、現地大学生との文化交流イベントなどを行ってきました。
私たちの活動の軸となっているものは、日本の戦後復興過程を基に自分たちで製作した「副読本」です。カンボジアの方々のニーズに応えることをモットーに、生活・経済・産業・教育・衛生の5分野を掲載しています。

藤井さん3

何事も、まずは体験してみる

初めてカンボジアへ行ったときは、2ヵ月しっかり練って考えた授業が全く伝わらず、本当に悔しくて落ち込みました。でも、その失敗があったからこそ、大切なのは自分自身で見て感じることだと学びました。現地の小学校で校長先生や子どもたちと話し、共に時間を過ごす中で、何を必要としているのか、私たちができることは何なのかを見て感じることができました。また、自分の知らない文化や常識を学び、今まで当たり前だった日本の暮らしを客観的に見ることができ、視野が広がりました。
3年次でリーダーを任され、50人を超えるメンバーをまとめたこと、寄付物品や活動の協賛をお願いするために企業の方々の前でプレゼンを行ったこと、カンボジアの学生と仲良くなるため苦手な英語やクメール語(カンボジア語)でスピーチをしたこと、すべてが今の自分にとっての大きな自信に繋がっています。

藤井さん4

大学での経験を活かし、立派な先生になりたい

今の私の将来の夢は、小学校の先生になることです。大学では高校公民の教員免許を取得するため、教職について勉強していますが、カンボジアの子ども達の笑顔に触れていくうちに、昔から描いていた小学校の先生になりたいと強く思うようになりました。これから教育実習や学校支援アシスタント(学校インターンシップ)などで、さらに経験を積み、卒業後は大学院に進んで夢を叶えたいです。カンボジアでの活動や私たち学生のことを親身になって応援してくれる教職員の方々、同級生の仲間との触れ合い。広島経済大学での経験全てを活かして、よい先生になりたいと思っています。
(2017年4月取材当時)

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