シティカレッジ2017

平成29年度 シティカレッジ

「ヨーロッパの諸相 -いま・むかし-」

2000年を超える歴史を持つヨーロッパの国ぐにを訪れると、その歴史的伝統を感じさせる街並みや文化的な遺産そして人々の営みを感じます。また、そのような国ぐにが未だに、経済やスポーツ、芸術などで世界をリードする状況は変わりません。その要因を知ることで、ヨーロッパの人びととより積極的に向き合う心構えをつくることができるでしょう。 今回の講座では、西欧の国ぐに滞在経験のある講師が話題を提供します。 <共催>教育ネットワーク中国、広島市、財団法人広島市未来都市創造財団

講座概要

日程 講師 テーマ・講義内容
第1回
11月7日(火)
教授
末広 菜穂子
【テーマ】
 中世ヨーロッパの人々とキリスト教
    —祈りと死の表現をめぐって—
【講義内容】
 中世ヨーロッパ文化の礎を築いた世界最大宗教であるキリスト教。本講座では教会壁画や彫像、墓碑に見られる表現、聖人崇敬、巡礼などの民衆信仰に焦点を当て、中世の時代に、人々が宗教に何を求め、どのように働きかけたのかを考えます。

第2回
11月14日(火)
教授
中嶋 則夫
【テーマ】
 市場社会におけるスポーツという遊びとプロスポーツという財・サービス
    —イギリスで見て感じたフットボール文化—
【講義内容】
 我々が夢中になる遊びには約束事があり、それを放棄すること(本能の放置)を、カイヨワは『遊びと人間』の中で「遊びの堕落」と呼び、「忌まわしい結末」を招くと言っています。イギリスで経験した、遊びであるスポーツに関連した話題の提供を考えています。

第3回
11月21日(火)
准教授
岡安 功
【テーマ】
 イタリアのスポーツ文化
    —北部での滞在経験を通じて—
【講義内容】
 イタリアのスポーツ文化、特に北部を中心に、人びとの生活に根付いたスポーツについてお話します。それぞれの国には、多種多様なスポーツのあり方があります。イタリアにおけるスポーツについて、歴史や地域などを踏まえながら考えます。

第4回
11月28日(火)
准教授
竹林 栄治
【テーマ】
 知られざる大国ドイツ
    —国力の源泉—
【講義内容】
 世界第4位の経済大国で、EUの事実上の盟主であるドイツに、いま世界の注目が集まっています。本講座では、日本では意外と知られていないドイツの国力の源泉を、ユーロ導入前後と現在を比較しながら、政治・経済・社会の各分野から解説します。

講師紹介

濵田 敏彦 末広 菜穂子(すえひろ なほこ)  経済学部 経済学科 教授

大阪府豊中市生まれ。神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程単位取得退学。1984年4月より広島経済大学勤務(1998年より教授)。1996年から1年間フランス国立社会科学高等研究院にて在外研究。中世末ペスト流行期のヨーロッパ社会についての研究から出発し、生活史・社会史・家族史への関心を深め、現在は19世紀フランス女性の生活をテーマに研究中。大学では西洋経済史や生活経済史の講義などを担当している。
岡本 恵子 中嶋 則夫(なかしま のりお)  経済学部 経済学科 教授

福岡県北九州市出身。国立鹿屋体育大学体育・スポーツ課程卒、広島大学経済学部卒、広島大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得退学。1999年4月より広島経済大学勤務(2014年より教授)。2012年4月から2013年3月英国スウォンジー大学にて在外研究。大学では、財政学・財政政策論・公共経済学・スポーツ経済論を担当。現在は市場社会における財政の役割、市場社会における個人の利己心・利他心と政策、利他心涵養とスポーツという遊びなどを研究中。
北野 尚人 岡安 功(おかやす いさお)  経済学部 スポーツ経営学科 准教授

埼玉県出身。順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科博士後期課程、博士(スポーツ健康科学)。東京国際大学商学部客員講師を経て2011年度より現職。専門はスポーツ社会学、生涯スポーツ論。大学における担当科目は、レクリエーションスポーツ論、スポーツ産業論等。2014年9月:米国・ノースカロライナ州立大学客員研究員(1ヶ月)、2015年9月:イタリア・ブレシア大学客員研究員(1ヶ月)。最近の論文にRecreational sports event participants’ attitudes and satisfaction: cross-cultural comparisons between runners in Japan and the USA(共著)Managing Sport and Leisureなど。
中村 克洋 竹林 栄治(たけばやし えいじ)  経済学部 経済学科 准教授

山口県出身。広島経済大学大学院経済学研究科博士後期課程単取得退学。その後同大学講師を経て2007年に同准教授。専門はドイツ鉄道史、ドイツ経済史。現在は19世紀南ドイツの広軌鉄道を研究。大学では経済史の授業とドイツ近現代史のゼミなどを担当。年間十数回高校生を対象に経済学の模擬授業を実施。軍都広島の歴史をドイツ語で発信する教材も作成中。主な業績に、「19世紀前半におけるバーデン大公国の鉄道建設—広軌採用の戦略性について—」(『広島経済大学経済研究論集』第33巻4号)などがある。

コーディネーター

教授 田中 泉

時間

18:00~19:30(開場17:30)

会場

〒730-0036 広島市中区袋町6-36 広島市まちづくり市民交流プラザ 研修室C

受講料

無料

定員

60名

対象者

社会人