竹林ゼミがJR芸備線の利用促進策として旅行企画を提案!備後庄原駅で報告会を実施しました。

7/19/2024
教育・研究

7月13日(土)、備後庄原駅の多目的スペースにおいて、竹林栄治ゼミ(経済学部経済学科)が、JR芸備線存続の利用促進策として旅行企画を考案し、広島県や庄原市、旅行会社などから来賓を招いての報告会を実施しました。

竹林ゼミの学生らが注目したのは、芸備線に関する庄原市の埋もれつつある歴史。原爆投下当時の歴史を掘り起こし、ダークツーリズムをテーマとした戦争記憶の継承を図る体験型フィールドワークとして、芸備線を活用した新しい形の平和学習をおこなう修学旅行案を企画しました。

会場では、「原爆投下と芸備線の歴史 —庄原市を中心に—」と題して、原爆投下当時の歴史を紹介した後、その歴史を踏まえて「芸備線・備後庄原駅の歴史を活用した旅行企画案」を報告しました。

山田光太さん(経済学科1年)は、「芸備線には8月6日当日以降に矢賀駅から三次方面に負傷者を輸送した史実があり、原爆との繋がりがあります。それを平和教育に生かし、場の力、フィールドワークや五感を有効活用したいと考えました」と企画の主旨を説明。
渡邉ららさん(経済学科4年)は「平和活動に関心を持つ大学生や市内に集中する旅行客も含めて県北に誘導することができれば、オーバーツーリズムの解消にもつながると期待しています」と語りました。

学生の報告を聞いた旅行会社の担当者からは「この企画をベースに、芸備線の貸切や民泊などを組み合わせてバージョンアップすれば、定番とは違う修学旅行案を求める学校が採用する可能性はあるかもしれない」と、今後への期待の声が寄せられました。

学生のアイデアがJR芸備線存続の一助になることを願っています。

関連情報