- 7/4/2025
- 社会・地域 教育・研究
6月13日(金)、経済学科の授業「地域経済論」において、西日本旅客鉄道株式会社(以下:JR西日本)中国統括本部の保井隆宏 経営企画部長(5月まで広島駅プロジェクト課長兼務)をお招きし、特別講義を行いました。

特別講義では、今年3月にオープンした新広島駅ビル(ショッピングセンター「minamoa(ミナモア)」・ホテルグランヴィア広島サウスゲート)について、広島の玄関口としての開発コンセプトから開業に至るまでのプロセスを紹介。長期プロジェクトの中で、広島市、JR西日本、広島電鉄の三者が協働し、単なる商業施設ではなく地域全体の活性化拠点として位置づけられた経緯が詳しく説明されました。
ミナモア開業が地域経済に与えている影響として、「JR広島駅の利用者増加」「人口減少時代における鉄道利用者の維持・獲得」「広島駅周辺地区の活性化」などが挙げられました。
また、8月には駅ビル2階に広島電鉄の路面電車が乗り入れを開始する予定で、市街地間のアクセスが向上し、市中心部の紙屋町・八丁堀地区の更なる活性化に向けた相乗効果も見込まれます。
受講した学生からは「ミナモアが地域全体に与える影響の大きさを実感することができました」「将来、地域づくりに関わる仕事をする際の視点が身につきました」など、普段「地域経済論」で学んでいる授業内容を、身近な事例を通して具体的に理解することができたという感想がありました。
加藤博和准教授は、「授業の中で学ぶ理論だけでなく、実際の開発プロジェクトに携わられている現場のお話を聞いたことで、地域経済学への理解がさらに深まったと思います」と振り返りました。