- 5/28/2025
- 社会・地域 教育・研究 学生の活動
5月24日(土)、石野亜耶ゼミ(ビジネス情報学科)の学生による卒業研究の成果を、日本教育工学会研究会にて発表しました。
本研究では、AI技術であるChatGPTを活用し、学生が自ら執筆した卒業論文に対して誤りを自動で指摘する添削支援システムの開発に取り組みました。学生はChatGPTからのフィードバックをもとに自ら修正を行うことで、文書作成能力の向上が期待されます。
学会発表の詳細は次のとおりです。
大会名称:日本教育工学会研究会
大会会期:2025年5月24日(土)
会 場:京都外国語大学
上村 百々花さん(2024年度ビジネス情報学科卒業)
【題目】
ChatGPTを活用した卒業論文の添削支援システムの構築と改善案の検討
【要約】
学生が執筆する卒業論文には、誤字・脱字や文法の誤りなどが含まれることがあります。そのため、指導教員の添削を受けながら学術的文書として完成させる作業に、多大な時間と労力を要します。
そこで本研究では、学生が自ら卒業論文の修正を行うための「卒業論文の添削支援システム」を構築しました。そのために、過去の卒業論文の添削履歴を分析し、教員が指摘した項目を基にChatGPTが指摘できるプロンプトを作成しました。提案したプロンプトの評価実験を行った結果、正答率は0.72と高い性能を示しました。
本研究は、実際の教育現場から得られたデータを基にシステムを構築し、生成AIを教育支援に応用する枠組みを提示するものであり、自己学習支援および教員負担の軽減に資する知見を示しています。
※2024年卒業生の研究成果のため、研究会での発表は石野亜耶准教授が行いました。