「マスコミはマスゴミになったのか」テレビ新広島箕輪社長とマスコミの役割と存在意義についてシンポジウムを開催しました。

6/21/2023
教育・研究

6月15日(木)、メディアビジネス学部主催で「マスコミの役割と存在意義」について考えるシンポジウムを開催。株式会社テレビ新広島の箕輪幸人代表取締役社長をお招きし、講演およびパネルディスカッションを行いました。

第一部の、箕輪社長による講演会は、「マスコミはマスゴミになったのか」という問題提起からスタート。40年以上におよぶ経験をもとに、取材や番組制作におけるメディアの姿勢を省みつつ、報道することの責任、正確な情報を迅速に提供することの重要性、地方局の役割などを語りました。最大の関心事として災害をあげ、そのとき地方局として何をすべきか、自分たちが伝えるという覚悟を持っていると話し、最後に「それでもマスゴミなのか」と問いかける社長を、学生らは真剣なまなざしで見つめていました。

第二部のパネルディスカッションでは、「新時代のマスコミの可能性」をテーマに議論しました。コーディネーターは細井謙一教授(経営学部長)が務め、パネリストには箕輪社長、北野尚人教授(メディアビジネス学部長)、後藤心平准教授(メディアビジネス学科)が参加しました。

メディアの利用については、事前に行った学生アンケートを用いて進行。「最も使用しているメディアはネットだが、信頼度は1番低い」という結果をふまえ、情報の扱い方が話題に。マスコミには情報の正確性が求められていることを議論しました。

これからのテレビ局の将来については、「取材力や制作力を上げることが必要」「地域活性化に向けた企画の発案や魅力の発信」「録画配信サービスの充実を念頭に、リアルタイム配信を強みとして意識」といった意見が出ていました。

主催者でパネリストの北野教授は「滅多にないイベントができてとても満足感があった。学生にとって、マスコミを考える良い機会になったと思う。またこういったイベントを開きたい」と振り返りました。

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