- 12/6/2022
- 社会・地域
本学では、地域貢献活動の一環として社会人を対象にビジネスで役立つ専門知識を習得する「キャリアアップ・プログラム」を毎年開講しています。
広島経済大学立町キャンパス(広島市中区立町)において、2022年度 社会人向け講座キャリアアップ・プログラム2学期講座「マーケティングの基礎」「法人税法の基礎と実践」「経済学で考える日本の歴史」の3講座の最終講義が行われました。また2学期講座「ローカルブランディング入門」「財務会計の基礎」のオンデマンド講座も配信を終了しました。
◇最終回講義の様子をご紹介◇
「マーケティングの基礎」講師:細井 謙一教授(経営学部経営学科)
本講座ではマーケティングの基礎を習得するために、全6回をとおして「製品」「価格」「プロモーション」「流通チャネル」について考えていきました。最終回講義では、「アフターコロナを探る~結局、マーケティングとは何か~」と題して、身近な事例を取り上げながら、マーケティングの基本原則を振り返りました。感染症がもたらす社会への影響、IT技術の革新により変化するビジネスモデル、DX最新事例などについて解説していきました。受講者から、「マーケティング関連の部署配属となり、知識習得のため受講した。基礎理解につながった」「初心者向けの内容だったので、非常によく理解できた」といった感想が聞かれました。
「法人税法の基礎と実践」講師:福田 正太郎准教授(経営学部経営学科)
本講座では、会社の決算をもとに法人税を計算する過程や法人税固有の考え方、法人税の大枠の仕組みについて学んでいきました。最終回講義では、国際課税をテーマに、社員の海外勤務、輸出入にかかる法人税・消費税、移転価格税制(輸出取引・ロイヤリティー)について、実際の事例を交えながら、理解を深めていきました。受講者からは、「理論から実務まで的確に学べた」「実務に求められる理論的、法的な視点を習得できた」「法人税法の基礎を学ぶため受講した。全体を理解することができた」といった声が寄せられました。
「経済学で考える日本の歴史」講師:野北 晴子教授(経済学部経済学科)
本講座では、各回、日本の歴史テーマを取り上げ、経済学的見地から分析していきました。最終回講義では、「山田方谷~備中松山藩の財政改革~」をテーマに、貧乏藩と呼ばれた備中松山藩をわずか7年で財政再建に導いた山田方谷の人物像、経済論、政治論について講義を行いました。「質素倹約」「負債整理」「産業振興」「藩札刷新」「教育改革」「軍制改革」といった改革をどのように実行していったのか解説しました。受講者からは、「経済的側面から歴史を見ることができた」「日本史においてはあまり着目されていない(と思う)人達に大きな実績や評価すべき点があると知ることができた」といった感想が寄せられました。
「ローカルブランディング入門」(オンデマンド講座)講師:井上 英之教授(メディアビジネス学部メディアビジネス学科)
本講座は、ローカルブランディングの意義、目的、手法に関して基本的な知識を身に着け、ローカルブランディングの主導的役割を担う意識を持つことを到達目標としています。
最終回講義では、「ローカルブランディングへの挑戦」をテーマに、ヨーロッパのラグジュアリーブランド構成要素(歴史、土地、人物、技術)に基づき、日本各地に根差しているローカルブランドの事例や、熊野筆、備中備後デニム、広島吟醸酒といった広島のローカルブランドを取り上げ、その取り組みや考え方を紹介していきました。
「財務会計の基礎」(オンデマンド講座)講師:角 裕太助教(経営学部経営学科)
本講座では、企業が作成・公開する財務諸表(賃借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書等)の仕組みとその読み解き方を学びます。最終回講義では、「財務諸表分析の枠組み・考え方・分析②」と題して、総資本回転率、ROA、ROEといった指標をもとにした収益性の分析の仕方を解説しました。財務諸表の全体像を把握し、財務諸表から読み取ることが出来る情報についての理解を深めていきました。
受講者からは「仕事上、財務諸表について見る機会が多いため用語は知っていたが、内容をきちんと理解していない部分も多く、理解を深めるために受講しました」「基礎的な用語の説明、企業の財務諸表による実例紹介、演習問題と、着実に理解を深められる内容だった」といった感想が寄せられました。
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