若旅促進プロジェクトが「瀬戸内カレッジ成果報告会」で報告しました。

12/13/2021
学生の活動 興動館

12月10日(金)WEB会議形式で「瀬戸内カレッジ成果報告会」が開催され、若旅促進プロジェクトが、広島県竹原市の観光課題を解決するための提案内容を報告しました。

瀬戸内カレッジとは、JR西日本・自治体・大学が連携し、若者視点を活用した地域活性化、旅行需要の喚起、学生の成長機会の創出を目指す産官学のプロジェクトです。

今年度は、広島経済大学、追手門学院大学、関西大学、関西観光教育コンソーシアム、神戸松陰女子大学、清泉女子大学、流通科学大学、和歌山大学の7大学1団体合計10チームが、瀬戸内エリア4県(広島県、岡山県、香川県、愛媛県)の自治体と連携し、大学生による若者目線での旅行プラン作成や地元の課題解決に向けたアイデアの提案のため、現地視察・中間報告会・成果報告会を行いました。

広島県竹原市とマッチングされた若旅促進プロジェクトは、10月9日(土)、10日(日)の両日、現地を日帰りで視察しました。学生たちは、ウサギの島として世界的に有名な「大久野島」や、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定された「たけはら町並み保存地区」など、優れた観光資源の魅力を再確認したほか、瀬戸内海の他島美を満喫できる「SUP(スタンドアップパドルボード)体験」や、塩の町竹原ならではの「塩づくり体験」など、現地でしかできない魅力あふれる体験型アクティビティを発見することができました。それと同時に、課題として挙げられていた観光消費額が低いことの原因のひとつである、大久野島から竹原市内へ周遊の難しさを体験するとともに、若者向け観光コンテンツが少ないことを実感しました。
 
成果報告会では、視察を通して学生たちが感じた「若い世代へのPR不足」を解消するため、女子大生をターゲットとした旅のプランを提案しました。
コンセプトは、竹原市の魅力的な観光資源を再度掘り起こし(Revival)、若者目線で再構築(Remake)することで、思い出(Remember)に残る旅を提案したいという思いを込めて「Re:竹原」としました。この旅のプランの目玉は、湯坂温泉郷とタイアップした「Re:風呂っ酒(リフロッシュ)」。竹と光の演出を施した内装と、竹原市の特産品である日本酒や藻塩を活用した酒風呂や塩風呂は、「癒し」「インスタ映え」「美肌効果」「リラクゼーション効果」といった、若い世代の女性が求めるものを兼ね備えています。また、宿泊施設は、コロナ禍でも仲間内だけで安心して泊まれるよう、古いJRコンテナを再利用したコンテナハウスを提案。少規模ビアガーデンをセットにすることで、食事の際も不特定多数の方との接触を避け、安心して楽しめるように工夫しました。

残念ながら優秀賞には選ばれませんでしたが、学生たちはこの瀬戸内カレッジを通して、竹原市の方やJR西日本の方のご指導の下、多くを学び成長させていただきました。

企画リーダーの伊澤 慶さん(経済学部経済学科3年)は、「提案内容は良いものができたと思いますが、現地の課題、提案内容、現地に与える影響、ターゲット、コンセプトなどをつなぎあわせ、ストーリー性を持ったプレゼンをすることの難しさを感じました」と語ってくれました。
今後も若旅促進プロジェクトの活躍にご期待ください。