経営学部経営学科がオタフクソース株式会社とマーケティング研究会を開催しました。

11/18/2021
社会・地域 教育・研究 学生の活動 明徳館

11月13日(土)、明徳館7階プレゼンテーションコートにおいて、本学経営学部経営学科の細井ゼミナールがオタフクソース株式会社(以下オタフクソース)とマーケティング研究会を共同開催しました。本学とオタフクソースは2019年11月に包括連携協定を締結しており、本研究会は産学連携事業の一環となります。
コロナ禍で大打撃を受けている地元お好み焼店の苦しい現状を知った学生が、自分たちの若い感性で店舗を盛り上げる打開策を提案できないかと今年6月から調査を開始し、店舗を訪問して取材や検討を重ねた結果をグループごとに発表。オタフクソースの担当者から講評をいただき、日頃の学びがビジネスの現場にどう活かされるのかを知る大変貴重な機会になりました。

本学では、細井ゼミに限らず、授業やゼミナール、プロジェクト活動において、企業との交流や連携の機会を多く持ち、実践的な教育を行っています。

これまでの活動と当日の様子

研究会までの活動

3年生を中心に6班に分かれ、各班3店舗の計18店舗を訪問して取材や調査を実施。何度も足を運ぶなど地域に密着して取り組み、それぞれの店舗の実情にあった打開策を模索しました。マーケティング題材であるお好み焼を深く知るとともに、店舗オペレーションの実態を学ぶため、お好み焼体験も実施しました。

8月には、オタフクソースを訪問し、マーケティング提案の中間発表と意見交換会を実施。いただいた意見を踏まえて改善を重ねました。

研究会当日の様子

当日は、オタフクソースから3名の担当者にお越しいただき、学生が考えたマーケティング提案を聞いていただきました。その道のプロである企業の方を前に、学生たちは月額980円で色々な店舗のお好み焼を2枚食べられる「サブスクリプション」の導入や、店主のモチベーションや店舗の認知度の向上を狙ったショートムービーを作成してTikTok(ティックトック)やInstagram(インスタグラム)といったオタフクソースの公式SNSで発信する広報など、学生ならではのアイデアを提案しました。

スマホで気軽に参加できるスタンプラリーにより消費者と店舗をつなぐ一方で、食品ロス削減を目的としたコミュニティ形成により店舗と食材の生産者(問屋)もつないでいく「OCONNECT(オコネクト:お好み焼+コネクト)」という提案は、市場活性化とフードロス解消を同時に目指すアイデアとして、会場から可能性を感じるとの声も上がりました。

発表後のオタフクソースからの講評では、「かなり現実的な話でやろうと思えば物理的にはすぐにでもできると感じた」「若い人がどうやったらお好み焼店に足を運ぶかというヒントをもらえた」と評価される一方、価格設定は妥当か、コスト面をどう考えているのか、システムはどこが設計するのか、といった企業ならではの指摘もあり、その後の議論が大いに盛り上がりました。

細井教授は「経営学は実学です。オタフクソースの協力で、学生たちに、学びが社会に結びついていることを実感してもらうことができました。日ごろ学んでいることを使って社会の課題に向き合い、解決策を見出していく良い機会が得られたと本当に感謝しています。さらに嬉しいのは、ゼミ生たちがすごく生き生きしていることでしょうか。コロナ禍で、まだまだ活動に制約がありますが、久々に学生らしいフィールドワークなどの活動ができることに喜びを感じているようです。」と振り返りました。

今後も経営学部では、学びの成果の社会実装を目指して、研究に取り組んでいきます。

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