2021年度前期海外オンライン留学を実施しました。

9/13/2021
教育・研究 行事 国際交流

新型コロナウィルス蔓延により海外渡航が困難な状況が続いています。
従来通りの現地派遣形式での留学プログラムは学生の安全を担保できないため中止しましたが、南洋ポリテクニック(シンガポール)【9/6から9までの4日間の短期体験留学プログラム】、オークランド工科大学(ニュージーランド)【8/16から9/10までの4週間の短期語学留学プログラム】の学校とのオンラインプログラムを企画し、南洋ポリテクニックに14名、オークランド工科大学に1名の学生が参加しました。
対面方式と異なりオンライン方式では、プログラム目的である「異文化体験を通じて、異文化理解(自己理解と他者理解)を向上」させることはやや困難かもしれないと思っていましたが、それでも海外に興味がある、異文化交流をしてみたいという学生の熱意の方が勝り、お互いをわかり得るとても良い機会になりました。

誰しも1日目からは積極的に会話をすることは難しい中、ましてや、初対面・オンライン・初体験留学という条件下でのその困難さは計り知れません。しかし、1日目より2日目、2日目より3日目…と、目に見えて会話や学生発表中の発言、グループワークでの盛り上がりなど、時間が経つに連れて良くなりました。たった4日間でのプログラムでしたが、もっともっと長いプログラムであればその成果は大きかっただろうなと感じました。
中でも、「自分を変えたい。」と参加した学生は、1日目は数回ほど"Yes"としか発言していませんでしたが、4日目には発表を行った。最終日の個人プレゼンでは、NYPの学生から笑いもとるなど、非常に印象的でした。

海外留学は特に五感で感じる部分に学びが多くあるため当初はオンライン実施に不安がありました。しかし、日を追うごとに学生の英語での発言の回数、量、それに伴い笑顔も増えてきて、学生の底力を感じた4日間になりました。

<成果報告書から抜粋>
「どう説明するか悩むよりも、簡単な言葉をつなげて話すと意外と伝わること。」

「積極的に話すことの大切さです。習ったことを頭では理解したつもりでも、実際話すときに使えないことが多々ありました。インプットしたらアウトプットすることの重要性を再確認する良いきっかけとなりました。加えて上記のように私は、もともと積極的に発言できるほうではありませんでした。しかし、積極的にアウトプットするようになってからは覚えることが苦ではなくなり、使うことで達成感も感じることができました。」

「4日間という少し短い期間だが、無料で参加することができ海外の学生と交流することができるとても良いプログラムだと思う。」

また、10月には南洋ポリテクニックの学生が参加する広島経済大学のセッションも予定されており、同プログラムに参加した14名のうち5名が10月のセッションに参加予定で、プレゼン発表等の準備を進めています。
アフターコロナ、ウィズコロナ、今後の感染蔓延状況がどのようになるかは誰にもわかりませんが、国際教育交流センターは、学生満足度の最大化を目指し学生の異文化理解を促進できる機会の提供、事前にオンライン交流の後に成果発表を伴う対面形式プログラムを実施し、より学びの深いを提供していきたいと考えています。