大学の研究室を訪ねてみた!

大学の研究室を訪ねてみた!

どんな先生が、何をテーマに研究しているの?
広島経済大学の研究室を訪ねてみよう!

坂間 十和子さんの画像

01

経営学部 経営学科

坂間 十和子准教授

最新のマーケティングを学ぼう!

マーケティングは、簡単に言うと、どのような製品・サービスを作り売っていくかという、売れる製品・サービスの仕組み作りです。
例えば皆さんも知っているiPhone。Appleが作っている製品ですよね。
AppleはApple Music等のサービスも提供しています。
このように、これからは製品・サービス・テクノロジーがより一体化して、私たちの生活を支えてくれる時代が来ます。
私の研究室では、製品を作っている企業が製品だけではなく、最新のテクノロジーを用いてサービスも作っていくサービタイゼーションという活動を研究しています。
担当している授業では、マーケティングの基礎・最新理論や私たちに身近な企業(GUやスターバックス等)の取組を学び、企業で働くために役立つ知識を身に付けています。
「これからの時代に必要なマーケティング」を一緒に学びませんか?

溝下 博さんの画像

02

メディアビジネス学部 ビジネス情報学科

溝下 博教授

会社も孤立無援では食べていけないのです

さまざまな製品やサービスの土台となる製品やサービスのことをプラットフォームといいます。たとえば、ゲーム機はゲームソフトを楽しむためのプラットフォームだということができます。
ゲーム機の利用者は人気のあるゲームソフトをたくさん楽しむことができるゲーム機が欲しいと思います。他方、ゲームソフトを作る会社は利用者が多いゲーム機で動くソフトを作ろうとします。ゲーム機の利用者が増えればソフトも増える、ソフトが増えれば利用者も増えるという訳です。
プラットフォームのビジネスでは、ゲーム機を作る会社とゲームソフトを作る会社のように、企業間の協調した関係が大切になります。もちろん、別々の会社ですから、対立することも少なくありません。私の研究室では、このような企業間関係から生じる課題と解決方法について研究しています。

楊 義申さんの画像

03

経済学部 経済学科

楊 義申教授

グローバルな視点から中国と世界の経済交流を探究しよう!

2018年に最も注目されたニュースは米中経済戦争です。特にデジタル5G分野における米中の衝突は非常に激しいものでした。皆さんもアメリカの「GAFA」vs中国の「BATH」の話を聞いたことがあると思います。つまりそれは、デジタル分野におけるアメリカの巨大企業「Google, Amazon, Facebook, Apple」と中国の巨大企業「百度、アリババ、テンセント、ファーウェイ」による長年の対立のことです。それらの対立が頂点に達したのは、2018年からの米中相互が制裁関税を掛け合う米中経済戦争でした。
私の研究室では、外国資本の誘致や外国技術の導入など、中国経済のグローバル化に伴って、中国国内にもたらされた変化を研究しています。また、中国の積極的な海外進出による中国と世界各国との経済交流、経済摩擦についても研究を進めています。さらに、中国の「一帯一路」などの国際経済戦略を検討することを通じて、世界各国の経済摩擦、地域開発への支援、持続可能な経済発展などの分野において、国際経済交流が如何に重要であるかも探究しています。グローバルな視点から、中国と日本、または中国とアメリカの経済交流を学んでみませんか。

角 裕太さんの画像

04

経営学部 経営学科

角 裕太助教

会計を歴史から考える

会計実践がどのような変遷を辿り、またどのような役割を果てしてきたのかについて、とくに戦前の日本を対象に研究しています。
例えば、戦前の日本は、南洋群島(現在のサイパン・パラオ等を含めたミクロネシア地域)を統治していました。統治の安定のために、企業やそこで働く人々の状況を日本政府は把握する必要があったのですが、その中で重要な役割を果たしていたのが会計でした。実際に、決算書類にみられるような会計情報において、企業の成績のみならず、働く人々の生活に関わる情報(給料等の収支状況)が数値や文字で説明されており、政府はそれをモニターすることで統治の安定を図っていました。
ここで示したのは、あくまで一例であり、会計は、その時代時代において様々な役割を果たしてきました。現在から過去を含めた幅広い視点から、会計について一緒に学んでみませんか。

丹羽 啓一さんの画像

05

メディアビジネス学部 ビジネス情報学科

丹羽 啓一教授

問題をモデル化し、アルゴリズムを考える(2)

今回はアルゴリズムについて前回と同様に宅配便のトラック (配送ルートの決定) の問題を例に説明します。この問題ですが、簡単に説明するとトラックは集配所を出て顧客宅を全て回って荷物を運び、集配所に戻ってくるという条件を満たした配送ルート (解) の中からトラックの移動距離を最小にするような配送ルート (最適解) を見つけるというものでした。
トラックの配送ルートを考える時、全ての配送ルートの移動距離を計算して比較すれば答え (最適解) は見つかります。ただし、顧客数が増えてくると配送ルートの数が急激に増えるため、答えを探し出すにはたくさんの計算時間を必要とします。そこで計算方法に工夫を凝らして (新しいアルゴリズムを提案して) 計算時間を短くしようとする訳です。この工夫の部分に数学的な方法が用いられたり、人工知能 (AI) が用いられたりすることになります。
私の研究室では、このようなアルゴリズムに関する研究に取り組んでいます。

阿部 純さんの画像

06

メディアビジネス学部 メディアビジネス学科

阿部 純准教授

メディアから見る「暮らし」の価値観とは?

身の回りにあふれている写真や映像を見てみると、全く別の人が投稿したものの中にも、似かよった雰囲気を持つものがあることに気づきませんか。自分で撮った何気ない写真にも、その時々の流行ともいえる雰囲気=文化のコードが潜んでいたりします。
私は、雑誌やInstagram、YouTubeなどに掲載・投稿されている文章や写真・映像から、こういったコードを読み取り、その背景にどのような価値観があるかを探るメディア表象分析を行っています。最近は、その中でも特に「暮らし」に焦点を当て、「暮らし」を語る言葉や「暮らし」について語るときの写真の撮り方に着目し、これらの変遷から、現代の「よい暮らし」像がどのように作られてきたのかについて分析しようとしています。
身近なメディア・コンテンツから、現代社会の価値観の一端を紐解いてみませんか。

棚橋 慶太さんの画像

07

経営学部 経営学科

棚橋 慶太教授

投資家目線で企業研究!

「今朝のご飯は何を食べましたか」と質問したら、あなたは何と答えますか。例えば「今朝は、森永乳業の牛乳に、山崎パンのトースト、日本ハムのベーコンと目玉焼きを食べました」と言うかもしれませんね。このように、企業は、私たちの日常生活に深くかかわりあい、生活に必要な様々な商品を提供しています。自分の周りに企業名を見ないことはないし、私たちの社会や経済、生活を左右しています。
私の研究室では、主に会計情報を通じた「企業」研究、すなわち「企業の経営分析」を研究しています。特に30年以上金融関係の仕事をしてきた経験から、企業に対する投資という視点(投資家目線)で企業を見ています。「企業の経営分析」を学び、投資家目線で企業の将来性や成長性を考えて投資することで、もしかすると、人生100年時代、自分の成長とともに、投資した企業が成長して、自分自身の財産形成ができるかもしれません。そんな夢を持ちながら、一緒に「企業」研究をしてみませんか。

山田 亜沙妃さんの画像

08

経営学部 スポーツ経営学科

山田 亜沙妃准教授

「スポーツと社会との関係」を学ぼう!

あなたは「スポーツ」とどのような関わりをもってきましたか。人がスポーツに関わりあうことをスポーツ参与と言います。スポーツ参与は、直接的スポーツ参与(プレーする)と間接的スポーツ参与(みる、ささえる、つくる)に分けられますが、スポーツの関わりはライフステージやライフスタイルによって変化していくものです。また、どのような関わりを持っているかによって「スポーツの価値」に対する意識も異なってきます。
私の研究室では、スポーツ社会学を中心とした研究を行っており、スポーツに関するさまざまな現象について、社会学的な方法や理論を基に研究していきます。人はどのようにスポーツに関わるようになるのか、そしてスポーツから何を学ぶのか。スポーツを取り巻く社会の変化をとらえながら「スポーツと社会との関係」を学んでみませんか。

丹羽 啓一さんの画像

09

メディアビジネス学部 ビジネス情報学科

丹羽 啓一教授

問題をモデル化し、アルゴリズムを考える(1)

世の中で起きている問題を数式で表現する方法を考えること (モデル化) と数式で表した問題を効率的に解く方法 (アルゴリズム) を考える研究をしています。
今回はモデル化について宅配便のトラックを例に説明します。皆さんの自宅に荷物を運んでくるトラックは、ドライバー任せに走っている訳ではありません。顧客宅を回る順番 (配送ルート) を予め決めておいてその順に訪問しているのです。最も単純な配送ルートの決め方を考えてみましょう。まず、条件を設定します。トラックは、荷物の集配所から出発し、最後にそこに戻ってくること、その日のうちに荷物を配達するすべての顧客宅に必ず一度訪問するということです。次に、この条件を満たした上で移動距離を最も少なくする配送ルートを見つけること (目的) を行います。この条件と目的を数式で表すことによってモデルが完成します。
世の中にこのような問題は沢山存在することから、私の研究室では、こういった問題のモデル化に取り組んでいます。