英国雑誌「Impact」にビジネス情報学科 田中章司郎教授の研究が取り上げられました。

1/5/2021
教育・研究

英国Science Impact社が発行している科学情報誌「Impact」において、本学ビジネス情報学科 田中章司郎 教授が取り組んでいる「時空間統計モデルによる世界森林面積減少がもたらす社会経済的影響」に関する研究内容が紹介されました。
本研究内容には、本学と姉妹校提携を結んでいるガジャマダ大学(インドネシア)との共同研究や、コロンビア大学(アメリカ)のCIESIN研究所と交流してデータを活用した内容が含まれています。(研究概要は後述)

科学情報誌「Impact」は、世界中の大学、研究機関、国と地域の研究資金補助組織、政策、政府、民間、公共セクターなど、すべての主要な関係者に読まれる英国雑誌です。

記事が掲載されたImpact Vol.2020, No.6(2020年11月発行)は日本におけるプロジェクトを特集した特別号で、電子版が世界最大のオンライン学術情報ポータルサイトIngenta Connect(インジェンタ・コネクト)から閲覧可能です。

記事はこちらからダウンロードすることができます。
https://www.ingentaconnect.com/content/sil/impact/2020/00002020/00000006/art00016

研究概要

現在の環境変化の大きな原因の一つは、人間の活動に起因するものであることは間違いありません。農業や都市開発のために森林を大規模に伐採する森林破壊は、世界的に大きな問題となっています。森林や樹木は持続可能な農業を支え、土壌を安定させ、気候を調整し、無数の昆虫や鳥、動物の生息地となっています。そのため、世界中で人間の活動によって引き起こされている森林の環境被害を評価することが急務となっています。森林破壊の主な原因は、政府や企業が利益を上げ、経済全体を活性化させるための経済活動にあります。
メディアビジネス学部ビジネス情報学科の田中章司郎教授は、人間と環境の定量的な相互依存関係について、人工衛星データやセンサスデータを活用して実データと最も適合する多変量統計モデルを探求し、世界各地の環境被害を効果的に評価する方法を研究しています。情報処理学会情報規格調査会SC32(データ管理及び交換)専門委員会委員、元情報処理学会代表会員・中国支部長、IEEE IGRASS Scientific Committeeメンバでもあり、数千万に及ぶデータを整合的に格納して一度に処理するプログラミング、自然環境と社会環境データを突き合わせて連携させる方法、分かりやすく地図や画像として解析結果を表示する技術など、総合的にコンピュータを活用しています。

関連情報

昨年(2020年9月)には、ガジャマダ大学からの大学院生が、田中教授の指導のもと、スマトラ島のパーム油経済効果と環境保全について統計モデルを探求し、博士(経済学)の学位を取得しました。