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大学間連携の戦略と連携取組の目的詳細


大学間連携の戦略と連携取組の目的詳細

①体系的・段階的・継続的な学生リーダーリップ養成の普及

近年、市場経済のグローバル化に伴う求められる能力の多様化・流動化や情報社会への移行などを背景に、地域や国際社会で活躍する人材のリーダーシップ養成が、大学における喫緊の課題となっている。
また日本学生支援機構(JASSO)においては、平成21年度より学生支援の領域の中に「学生リーダーシップ養成」が含まれ、シンポジウムや調査研究プロジェクトも開始された。しかし、汎用的能力から語学力や専門知識までの広範囲にわたる資質能力を、正課教育・準正課教育・正課外活動を通して体系的・段階的・継続的に養成し、個々の学びの統合を支援する取り組みはほとんどない。
本取組の中核となるプログラムである愛媛大学リーダーズ・スクール(以下ELS)では、グローバル人材の定義で必要とされる資質能力をリーダーに必要な要素と位置づけ、体系的・段階的・継続的なプログラムを展開してきた。現在、その成果が認められ、手法の伝授や連携による取組の要望を多数の大学から受け、国内外でのリーダーシップ養成研修、地域リーダーとの連携プロジェクトを行っている。


②経験を学びに変える省察手法の標準化

成人の学習において、省察は経験を次の能動的な試みへと転換させるための大事なプロセスとして位置づけられている。また、大学生のリーダーシップ養成における省察についても複数の研究者がその重要性を指摘している。しかし、効果的な省察手法をリーダーシップ教育に取り入れ、標準化出来ている大学はほとんど見当たらない。
本取組では、学生リーダーシップ養成に高い効果があることが明らかになったELSの省察手法(教職員→学生同士→自分自身・自分史・ポートフォリオ等による省察)を標準化し、連携校間で活用することで、学生の経験に対する省察を支援する。また省察を習慣化させることにより「学び続けるリーダー」の養成を目指す。


③持続的なリーダーシップ養成のための教職員能力開発

大学における学生リーダーシップ養成の大きな課題に挙げられているのは、プログラムを実施する教職員の不足と能力向上である。
専門分野に特化しない学生のリーダーシップ養成プログラムが盛んな米国においては、養成のプロセスをより効果的なものにするために、教職員が重要な役割を担っていると考えられており、効果的なリーダーシップ養成に求められる大学首脳陣、教員、学生課職員の役割や資質能力まで整理されている。また、「高等教育におけるリーダーシップ開発の基本的目的は、より効果的に学生の学習と発達を高め、新しい知識を生み出し、地域に奉仕するように、教職員、学生また他のスタッフを教育、奨励すること・・・」がリーダーシップ研究者によって提唱されている。
本取組では、リーダーシップ養成に携わる教職員に求められる資質能力を養う研修を連携校間で実施し、学生対象の研修に教職員がスタッフとして関わることでの実践を通した教職員能力開発を行う。


④リーダーシップを培うための多様なフィールドの提供

ELSでは、リーダーシップ養成を、正課教育、準正課教育・正課外活動、多大学間・行政・NPO・海外の大学との活動など、多様なフィールドで展開してきた。この背景には、多様な価値や文化背景をもつ他者との関わりの中で学生が学ぶことの重要性や有効性がある。また、ELSでの実践と研究を通じて、学生の豊かな学びを促すためには、立場や年齢、文化背景を超えた活動場所の提供が必要であり、リーダーシップ向上にも効果的であることが明らかとなっている。これらを踏まえプログラム改善と開発を繰り返した結果、ELSのプログラムは多様なフィールドで展開されるものへと発展している。しかし、プログラムの質を高めながらより多くの学生に多様な活動場所を提供するためには、1大学だけの取り組みでは限界がある。
本取組では、中核となるELSプログラムを連携校に対し「学内→国内→2国間→多国間」と段階的に提供することや、各連携校で実施されているプログラムを共有することで、世代・立場・文化を超えてリーダーシップを発揮できる人材を育成する。